減薬

朝目が覚めたときは、よくも悪くもなかった。つまり、それほどいいわけではないが、悪いというほどではなかった。いずれにしろ、丸一日引き篭もって寝ていたら却って煮詰まってしまい、具合が悪くなるだろう。そんなわけでいつも通り業務に行った。今日心がけていたのは、飲む薬を最小限にしよう、ということ。昨日の日記にもちょこっと書いたが、この2日ばかりの極度の状態の悪さの一端は薬の量が多過ぎることにある、と思ったから。眩暈がしたりするのは明らかに薬から来ている。昨夜は頓服を4錠飲んでしまったし、結果何も出来ない状態になってしまった。内科の医者からも言われたので、抗生物質は飲まず、痛み止めと胃薬は朝だけ飲んで後は痛くなったら飲むようにする。頓服は出来るだけ飲まないで済ませる。こんな感じ。で、気分が悪くなる前に先手を打って無理をせずに2時ごろに業務終了、帰宅時もいつもと比べるとそれほど悪くない。悪くないのだがやっぱり手がちょっと痺れる。なので、帰宅して遅い昼食を摂ってからソファにて昼寝、いい感じの夢だったのでもう少し見ていたかったのだが、1時間半後に目が覚める。と、すっかり状態は怪しくなっていた。今日は薬が切れるのでどうしても精神科の医者に行かねばならぬのだが、抑うつ状態がかなり酷い。手は痺れがきつ過ぎて痛いし、顔の筋肉も上手く動かないのでろれつも回らない。既に僕は単なる具合の悪い人になってしまっていた。それでも朦朧としながら医者に行き、覚えているのはこの2・3日ぐらいなのでその状況を話し、薬を減らしたいことも伝えた。結果、安定剤のドグマチールと副作用止めのタスモリンは止め、抗うつ剤のトレドミンは僕が止めたいと言ったので1錠減らし(もっとも僕の判断でとっくに1錠減らしているのだが)、という感じでまあ付け焼刃的ではあるが薬は減った。ふらふらと廃人状態で帰宅、昼間買っておいた弁当の夕飯を食べてお茶を飲んでいると、なんだか少しマシになったような気がした。しかし、それは単にそういう気がしただけであって、そのうち腫瘍のある首の付け根周辺が痛み出し、頭の中は鬱屈し始めた。しょうがないので痛み止めを飲む。で、頓服は飲まずに氷枕をしてソファで横になっていた。人間というもの、調子が悪いときに横になって何もしていないと、調子の悪いところにばかり気が行ってしまい、ますます調子が悪いと思う悪循環に陥る。何も出来ないのでしばらく我慢していたが、ここはしょうがないだろうということで頓服を1錠飲んだ。そのうち、少し気分がマシになってきたような気がしたので起き上がってみると、首の痛みや脳内の鬱屈が消え、なんとなく大丈夫になってきた。ああ今日は軽く済んでよかった、と思い、30分ほどギターを弾いた。しかし、ギターを弾き終わるとまた手が痺れてきた。うつの症状というか、心身症の身体的な症状というのはホントにしつこい。ここでもう1錠頓服を飲んでしまうと昨夜と同じになってしまうので、経験上、もっとも気分転換として効果のある風呂に入った。すると、やっぱり大分マシになり、痛いほどだった手の痺れも気にならなくなった。とまあ、そんなわけで、どちらかというとうつの症状に振り回されていたので、腫瘍のことについてはあまり考えずに済んだ。そういえば昨日だったか、何も出来ず、頓服で朦朧とした頭でひたすら天井を眺めているときに、頭の中を数式やプログラム言語みたいな奴がやたらと横切ったが、あれはエンコード前の言葉だったのだろうか?

カテゴリー: 未分類 パーマリンク