病人その1

昨夜あれから、手術痕を覆っているガーゼがちょっと濡れてしまったので、少し考えてから剥がして捨てたのだが、そのせいか、今日も1日中患部が痛む。で、手術した方の右肩がやたらと凝る。無意識にかばって力が入っているのだろうか。それでもまあ、懲りずに今日も業務、しかし無理はせずに1時半ごろに切り上げ、ホームセンターとスーパーで買い物、ところが手術以降そうなのだが帰り道になると疲労困憊でふらふらになる。歩いているともう絶望的に疲れ果てている。したがって歩くのが物凄く遅い。これではまるで病人ではないか。帰宅後、軽い昼食を摂り、なんとなくギターを少々弾いてみるが、弾いているうちに気持ち悪くなる。これは考えてみるに、ギターのボディがちょうど患部(手術痕)の下部を圧迫しているせいだと思う。そんなわけでソファに横になって本などを読んでいたが、横になったらなったで痛みが気になる。なので、少し寝ようと昼寝をしたら、2時間ちょっと寝てしまい、起きたらもう夕食、で、これもこのところそうなのだが、食べ終わるころに急に不安になる。別に病気に対して不安になるわけではなくて、人が不安になった状態に突然すとんと陥るのである。具体性がないのでかえって始末が悪い。折りしも昼寝をしたばかり、しょうがないので頓服のセパゾンを飲む。しかし、夕食後に痛み止めを飲んでもまだ鈍痛が取れないし、特に横になっていて起き上がるときとかが痛い。やっぱりガーゼを剥がしたのがまずかったのだろうか。抑うつ状態に突入してしまったので何も出来る気がしない。よって横になって本を読む。が、やっぱり途中で電池が切れる。困ったものである。そのまま呆然と横たわっているとただの病人然としてしまい、私は具合が悪いのだ、という方面に行くのでこれまた始末に悪い。頓服が少しばかり効いてくると、また起き上がって音楽などを聴いてみるものの、やっぱり右首、右肩方面が気になってまた横になってしまう。横になったり縦になったり忙しい。少し様子がよくなったところで気分転換にセブンイレブンまで歩く。夜気がなかなか心地よい。深更、懲りずにまたギターを弾き始める。少しアイディアが湧いたから。だが、ちょっとさぼっただけで頭の中に浮かんだ通り指が動かない。もちろんまったく動かないわけではなく、動くのだけれど十分ではない。などと、シャワーを浴びた後書いていると時既に1時を回っている。今週はまだ欧州の日本人が得点していないので最後の砦である香川になんとしてもゴールを決めて欲しいのだが、今現在、1点リードされている。頼むぞ香川。ということで、試合の流れを気にしながら本を読んで寝ることにしよう。

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