病人その1.5

今の僕のような人間が言うのはちょっとヘンな気がしないでもないが、今日は最近の中では案外と体調がよかった。成り行きで3時過ぎまで業務をしてしまったものの、昨日までのように帰途で疲労困憊してふらふらになるわけでもなく、わりと普通に帰れた。確かに夕方うつになりそうになったので頓服を飲んで昼寝をしたら2時間ぐらい寝て、やっぱり疲れてるんだな、とは思ったが、夕食を近くの洋食屋で食べてみると普通においしいと思えた。ただ、手術跡はいまだにちくちくと痛む。明日PET検査という、癌に集まる性質を持った放射性物質を身体に入れてどこまで癌が広がっているのかを調べる検査があるのだが、その翌々日、つまり木曜日に医者からもろもろの検査結果を言い渡される。つまり最終結果と今後の方針が出る。で、母親がその検査の日に来たいというので、明後日来て一泊して病院に一緒に行くことになっているのだが、その話を電話でしていて些細なことでちょっとした諍いみたいになってしまい、病気のことやら検査のことやらがどっかに行きそうになった。最終的にはその辺に気づき、こんなことで喧嘩している場合ではないのだな、などと思う。その後何故か急激に気落ちしてしまい、何故かというのはそれが病気のことでも母親のことでもなく、何かもっと本質的なところで気落ちしてしまったのだと思う。で、何をしたかというとギターを弾いた。しかし、案の定そんなことでは気持ちが持ち上がるわけでもなく、困り果てた。で、この際電話代を気にせずに、一番適役と思われるI泉さんに電話、ようやっとノーマルな状態に戻った。とか書いてるが、明日の検査は放射性物質の半減期が短いので絶対に遅刻するわけには行かず、さっさと寝なければならない。というわけでこの辺で。

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