Never ending story

5月27日、日曜日。

これは別に今日に限ったことではなくて毎日のことではあるけれど、今日は昨日の続きで明日は今日の続きだ。現にもう日付が変わって明日が今日になってる。明日は今日になり今日は昨日になる。人生はその繰り返しだ。

そんなわけで今日は昨日の続きだったのだが、厳密に言えば昨日が一昨日の続きだったのかというとちょっと違う。つまり、必ずしも明日が今日の続きであるとは限らない。

昨日、つまり厳密に言えば一昨日はちょっとしたエポックメイキングな日だった。それはつまり、昔自分が書いた小説を読み直したというただそれだけのことなのだが、なんだかそれでもう死んでもいいような気がした。というのは、自分の書いた物語が案外と面白かったからで、それがいかに一般的に評価されなかったとしても、自分と同じように面白いと思ってくれる人は確実に存在するはずだと思えたからである。

だから今日も「ホリデイズ」をどう直そうか考えていた。もう一度冒頭を読み直したのだが、どうもこれはこれでいいような気がしてきた。欲を言えば、というかもうちょっと俯瞰して客観的に捉えれば、この小説の最大の欠点は冒頭で既に恋が成就していることである。それが故にヒロインがどれだけ魅力的であるかということが書き切れていない気がする。ただそれは読んでもらえれば分かるように、主人公とヒロインが実際に接する時間というのはとても短くて、その中で彼女の魅力を十全に伝えるのはとても難しい。

ちょっと思い出したのはダスティン・ホフマンとミア・ファローが主演の「ジョンとメリー」という映画(ピーター・イェーツ監督、1969)。実を言うと未見なのだが、男女が出会ってからの一日を描いた映画で、最後にお互いの名前を改めて聞いてジョンとメリーというありふれた名前であることに気づくという粗筋は知っている。つまり、男と女が出会ってベッドの中に入るまでで既に物語はひとつ完結する。その意味では、僕が書いたのはある意味既に完結した物語から始まっている。

……などなど。そんなことを考えた。

昨日(つまり一昨日)が奇妙だったのは、5時台に3度も目が覚めて8時台に起床したのにもかかわらず(一応昼寝はしたものの)、寝たのが3時過ぎだったということ。実際2時を回っても眠気は感じなかった。たぶん、それぐらい昨日は頭が回っていたのだと思う。つまり、いつも以上に。そういう意味でも昨日はちょっと特殊な日だった。ある意味自分を再発見したような。

ちなみに今日はというと、3時過ぎに寝たにもかかわらず8時台に目が覚めてしまい二度寝、その後9時半過ぎに目が覚めて起きようとして眼鏡をかけたもののまた寝てしまい結局起きたのは11時23分だった。で、1時にディーラーで車の6ヵ月点検を受ける予定があった。

起きた時間が時間なので、朝食後の珈琲を飲んでからすぐに行ったのだが、出された珈琲がまるで自宅の珈琲の続きを飲んでいるような気がした。たぶんそれは酸味がないという共通点のためだとは思うのだけれど、それにしても車のディーラーでこのレベルの珈琲が出るとは驚き。

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