瀕死、重力

昨夜、深夜12時近くなって突然闇雲に眠くなり、それは普段シャワーを浴びなければ気持ち悪くて眠れない僕がそのまま昏倒するように眠ってしまったように、どうにもならない類のもので、従って日記を書くどころではなかった。今朝8時半に目が覚めたときも、これはどうにもならないな、と即座に分かった。とにかく、地球の重力が突如として倍になったよう、身体が思うように動かないのである。なんとも形容のしようがなく、調子が悪いとしか言いようがないのだが、恐らくこれは抗がん剤の一種であるステロイドの反動と思われる。最初の治療のときに、2・3日したらがくっと来るが、それが普通なのだと医者に言われていた。前回の治療のときは全体的に調子が悪かったせいか、ここまでがたっと落ちる感覚はなかった。今回は吐き気もそれほどでなく、割りと楽だなと思っていたら落差があまりにも大きく、従って今日は非常にしんどい。一旦横になると起き上がるのも一苦労だし、下手すると意識が途切れ途切れになりかかる。実際、昼は2時間ぐらい気絶してしまった。気力を振り絞って無理やり何かをやり続けている間はなんとかなるのだが、一旦休むとその反動で身動きが取れなくなる。精神状態も体調に合わせて最低。したがって、ただでさえ思うように身体が動かないのに抑うつ状態で手が痛いほど痺れて、輪を掛けて酷い状態になる。試しに田舎の母親に電話をかけたら何を喋っているのか分からないと言われた。何も出来ないだけならともかく、動悸がしてときおり心臓が停まるのではないかという感じまでするので、生きた心地がしない。少々時間が早いにも関わらずこの日記を書いているのは、とにかく曲りなりにも出来るうちにやらないと、ホントに何一つ出来なくなるから。そんなわけで今日も歯医者をキャンセル、明日は何とか体調がマシになってもらわないと、真面目な話、どうにもならない。

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