町内会

3月24日、日曜日。

今日は4時から町内会の総会があるので、ただでさえ病院をいつもより早い3時には出なければならないのに、朝二度寝して11時27分というとんでもない時間に起きてしまったため、日中はバタバタになった。朝食後の珈琲を飲んで一服しているともう病院に向かわなければならない時間になり、結局今日は昼食抜きに終わった。

今日の母は眠そうにしていたものの、ここ二日ばかりと比べると表情は落ち着いて見えた。1時間半はあっという間に過ぎ、町内会の総会に出るためにもう帰宅の途に就かなければならない。結局総会が始まる15分前に合流。この一年ばかりそれなりに苦労した隣組長の仕事も今日の総会を終えればあとは町報を一回配るだけになる。僕は監査報告を担当したのだが、それは会計の人が会計報告をした後にただ「それで間違いありません」と言うだけのまったくの茶番。そもそも総会の議事進行というものはほぼ出来レースで過ぎるものなのだが、今日の場合はどういうわけか総会後の懇親会で味噌汁を出すべきか否かというこれ以上ないくらいの馬鹿馬鹿しい話題で場が紛糾した。ただ味噌汁を作って出すというためだけに隣組長や区長の奥さん連中が1時間半前とかに来て味噌汁を作り、終わった後に後片付けまでするという無駄な労力を割くのをやめようという話なのだが、昔から続いた味噌汁は出すべきと強硬に言う年寄りが二人ばかりいて、珍しく議論になったというわけだ。僕はもちろん廃止論者でその旨も告げたが、持論を述べたいばかりにわざわざ話をややこしくする連中というものは必ずいて、全然話がまとまる気配がないので多数決をしたところ、半数以上の支持を得て結局来年から味噌汁は作らないことになった。

総会に続く懇親会というのは仕出しの弁当や漬物を食べながら酒を飲むというただそれだけの場で、これまでは弁当を持ち帰ってとっとと帰っていたのだが今年は隣組長なのでそういうわけにもいかず。しかしながらこれまでの人生の中で、自分が酒を飲まないせいで人に酌をするということをしたことがなく、他の隣組長が酌をして回っている間、僕は席でぼんやりしていた。すると近所の元先生だった女性がやってきて母の具合を訊ねてくれたので、その人と話をしてなんとか場を繋いだ。それでも間が持たなくて外に出て煙草を吸ったり。ようやく閉会の挨拶(僕が担当だった)をする時間になったのは3時間ほど経ってからだった。半分以上の人は既に帰っていて、残ったのは酒好きの年寄りばかり。で、閉会の挨拶で周りから一本締めをするように言われて、人生初めての一本締めというものをやった。ところが、「それでは一本締めをします」と言ったはいいものの、それからどう声をかけていいものか分からないので妙な間が空いてしまった。それを見かねて誰かが「よーお」と声をかけてくれてようやく一本締め終了。

それからの後片付けが結構一苦労。一番大変なのは味噌汁や漬物を作った奥さん連中で、彼女たちが最後まで台所の後片付けをしなければならないというのは実に理不尽。ようやっと全部片づけが終わって帰宅するころにはもう8時近く、なんだかんだ公民館に4時間近くいたことになる。

そんなわけでようやっと隣組長というめんどくさい役割のほとんどを終えたわけだが、今にしてみると嫌々ながら一年間やってきて、それなりに近所の人と仲良くなれたところもあって、結果的にはよかったのかなと。ただ懇親会の最後の方に今季で区長を辞める現区長から若手のホープ(?)などと言われたときには心底ぞっとした。正直なところ、町内会の役員だけは何があっても引き受けたくない。

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