白昼夢、香川真司、インスピレーション

うーん、確か起きたのは9時半だったと思う。なにしろ夕方に3時間も昼寝をしてしまったので、午前中の記憶が定かでない。しかもその昼寝後に極端に体調が悪くなったのでなおさら。11時過ぎに業務に行って、帰宅したのはたぶん3時ごろだと思う。あ、だんだん思い出してきた。朝食後、キーボードの前に座った途端にひとつのフレーズが浮かび、その後ろで鳴っているコードを弾いてみると、その後のコード進行も浮かんだ。それをスコアに書き留めて、業務に向かう道すがら頭の中で鳴らしていると、コード進行のバリエーションが浮かび、それと同時に新たなモチーフが浮かんだので、例によって携帯のICレコーダーに録音した。まあ音質が非常に悪いので、後で聞いても思い出せなかったりもするのだが、断片だけでも記録しておくと大分違う。こういう、自然に湧いてきたものほど自然なメロディである、というごく当たり前のことが大事だ。帰宅して、一応ICレコーダーに録音したものを聴いてはみたが案の定ほとんど聞き取れず、ただ後半のフレーズだけは覚えていた。この時点でかなり疲れていたのでキーボードに向かう気にはなれず、佳境を迎えたスティーグ・ラーソン「ミレニアム2」の下巻をソファに寝転んで読んでいたが急に眠くなり、そのまま気絶。例によって夢を見た。夢の中で僕は架空の会社に通っており、何故か叔母が登場して叔父が変態であると嘆いていたが、実際の叔母と叔父は既に70歳を過ぎており、ただの夢特有の不条理に過ぎない。夢の中で架空の会社に辿り着くと何故か誰もいないので会社の並びにある架空の古ぼけた書店に入り、延々と何を買おうか迷った。と、そんな夢を見て目が覚めると3時間経過しており、起き上がろうとすると身体が物凄くダルい。寝過ぎたのだろうか。もう6時半近くになっており、本来なら空腹を覚えるところだが、食欲がない。とにかくげっそりしている。ステロイドが切れたときの、がくっと来る感じにどこか似ている。とにかく調子が悪い。それでもPCの前に座ってスポーツニュースのサイトを見ると、僕が夢の中を彷徨っている間に香川のマンU移籍が決定したというニュースが報じられていた。今回は発表したのがマンUの公式サイトなので、これまでの憶測とは違う。関連ニュースをあれこれ見ていたが、とにかく椅子に座っていること自体がしんどい。しょうがないのでまたソファで横になり、「ミレニアム2」の続きを読んで腹が減るのを待つ。8時過ぎ、ようやく外に出てメシを食う気になった。最初は駅前まで行こうと歩き始めたが、足に来ていてふらつくので無理、近所の洋食屋がまだ開いていたらそこで食おうと思い、回れ右をした。洋食屋は開いており、ハンバーグステーキを頼んだ。昨夜からとにかくまともな食事、特に肉が食べたいと思っていたから。完食出来たし、一見大丈夫そうなのだがやっぱり歩き出すとふらつく。どうも無理は禁物のようだ。そんなわけで戻って今度はキーボードに向かい、午前中に浮かんだフレーズを記憶の底から引っ張り出しながら譜面を書いていく。すると、コード進行のアイディアがアイディアを生み、イントロからBメロまで出来た。ファンクを作ろうとするこだわりを捨てた途端にファンクの曲が半分出来た。往々にしてそういうものだ。結局のところ、すべてはインスピレーション、瞬間のアイディアだ。いいアイディアというのは勝手に膨らんでいくものだ。

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