4月14日、火曜日。→4月15日、水曜日。
つい先ほど、深夜2時4分帰宅。ということから分かるように、遂に彼女とは決別した。正確に言えば僕はようやく気づいた。自分が間違っていたことに。自分の馬鹿さ加減に。彼女は病気とか人格障害とかいう以前に、とことん性根が腐った人間だった。僕が今まで見ていた彼女はただの幻影に過ぎなかった。帰り道、県境の山道で車の窓からアマゾンで2700円で買った指輪を捨てた。帰り道に遭遇したのは、ウサギとタヌキと、それから恐らくタヌキの死骸だった。僕は何かを失ったのではなく、ようやく自分を取り戻したのだ。これからはもう少し勇気を持って生きよう。それにしても、たかだか2時過ぎにくらくらするとは、自分らしくもない。