泳ぐ人

7月3日、日曜日。

9時49分起床。夏バテと冷房病はさらに深刻になり、午後まで寝込む。

しかしながら今日はちょっとしたパラダイムシフトがあった。夕方、遂にプールに行ったのである。

正直緊張した。何故ならば生来の性格からとにかく恥をかきたくないという気持ちが強いから。生まれてこの方、女の子に面と向かって告白したことがないのもそのせいだ。何しろ30年も泳いだことがないし、プールというところに行ったことがない。ある種の超お上りさんなわけだから。

プールに行くのはいつものコンビニのひとつ先の交差点を曲がるだけ、歩いても行ける距離だ。夕方5時ごろに行ったので駐車場が混んでいなかったので一安心。受付でおばちゃんに初めてと見抜かれてしまい、何から何まで教えてもらう。スイミングキャップを被らないとプールに入ってはいけないということで、生まれて初めてスイミングキャップなるものを490円で買った。

プールはがらがらだった。まず、プールサイドまでバスタオルを持っていくということでつまづく。いきなり泳げるかどうかいまひとつ自信がなかったので、歩く専用のプールを一回りしてみると、そこで10分間の休憩ということで出鼻を挫かれる。どうしたらいいのか分からないので一旦更衣室に戻ってツイートをした。それから休憩時間が終わると、もう一度歩く方のプールを一周してから25mのプールで泳いでみた。平泳ぎ。

ぶっちゃけ、果たして自分がまだ泳げるのかどうか自信がなかったが、やってみるとなんとか沈まない程度に泳ぐことができた。しかし、30年前ですら煙草肺で25m泳げなかった記憶があるので、半分まで泳いで一旦立ち止まる。それに、前方に母親と一緒に泳いでいるやかましい小さい男の子がいた。

結局どうしてもその子供が気になって、泳いだのは一往復半だけ。後はもう一度歩く方を一周した。たったこれだけの経験だが、なんかやたらと気持ちがよかった。ついぞ味わったことがない気持ちだった。大げさなことを言えば世界観が変わった。泳ぐ世界と泳がない世界。

自分の今の体力や、日中寝込んだことを勘案すると物凄く疲れるかと思いきや、そうでもなかった。それに不思議なことに帰宅後も腹が全然減らないのだった。要するに、たかが町民プールに行ってちょっと泳ぐということが、自分にとっては非日常体験だった。これなら全然続けられる。楽しいから。なので、週に2・3回は泳いで冬までには若いころの体型に戻そうと思った。クロールや背泳ぎはいまだにできるかどうか自信がないので、誰もいないときにやりたいから平日の夜に行こうと思う。

今日のもうひとつの発見は、アマゾンプライムビデオで見た佐藤信介監督「アイアムアヒーロー」。途中まで見て、要するに普通のゾンビ映画じゃね?と思ったのだがそこからが凄かった。こんなありきたりで使い古された設定で、ここまで凄い映画にできるとは驚き。6年前の映画だが改めて今のCG技術にびっくり。映像美も素晴らしいしとにかく面白かった。カタルシスが凄い。韓国映画にめっためたにやられている感のあった日本映画だが、まだこれだけやれるんだと思うことのできる映画だった。

というわけで、気がつくと今日は何かと驚きがあった。少しだけ生きることが楽になった。

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