7月16日、土曜日。

10時10分起床。基本的にこれは日記であり、日記というものはその日のことを書くものであるから昨夜のことを書くのはどうかなと思うものの、今日は庭仕事をちょっとして鹿島の試合を見ただけで一日が終わってしまったのでほぼほぼ書くことがないし、考えてみれば昨夜といっても既に時計の日付は変わっていたので今日のことである。

で、昨夜何が起こったかというと、深夜YouTubeの動画をなんとなく見ているといつの間にか口の中が血だらけになっていた。

それだけなら別に普通のことかもしれないが、問題はその血がどこから出ているのかが分からなかったことである。とにかくティッシュペーパーがいつの間にか血だらけになっているし、その後歯磨きすると洗面台が血まみれになった。それで思い出したのは喀血である。つまりあれだ、昔の時代劇とかでぐふっとか言って肺病病みの侍が血反吐を吐くというあれである。侍じゃなくても梶井基次郎とかでもいいのだが。とにかく思ったのは、もう自分は長くないのかな? もうすぐ死ぬのかな? ということである。

それでいつものようにベッドに入って読みかけのマイケル・ロボサム「生か、死か」のページを開き、もう話は終盤に近付いてクライマックスに差し掛かっているのだが、もしかして自分はこの話の結末を知ることなくこの世から消えてしまうのかもしれない、とか思ったのだった。

とはいうものの一番面白いところに差し掛かっているので続きを読みたいから読む。だがいつものように睡眠薬と安定剤を舐めながら読んでいるので最後まで読み切ることはできない。

でも、人生って意外とそんなもんなんじゃないかなと思った。

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