鹿島ショック、奪還

2月12日、日曜日。

10時43分起床。起きた時間が時間だけに、朝食後の珈琲を飲んでいるともう昼。昨日ミックスし直した曲のギターが気になってもう一度聴き直して細かいところを直す。

で、昼寝をしようとしたんだが眠れず、プレシーズンマッチの鹿島対水戸の試合をAmazonのプライムで中継しているということを知って、前半の終わりごろから見始める。

結果は0-2で鹿島の完敗だった。少なくとも自分が見始めたところから、鹿島のいいところは何一つなかった。単純なミスがあまりにも多いし組織的なプレーがまるで見られない。普通に見ていて到底これでは勝てないだろうという内容だった。これはさすがにショック。もう鹿島を応援するのを辞めようかなと思うくらいだった。まだシーズンは始まっていないが、もはや監督の岩政を替えるしか手はないんじゃないだろうか。個々の選手をまるで生かせていない。真面目な話、ここまで勝てそうにない鹿島を見たのは初めてかもしれない。このままだと普通に最下位になって降格しそう。

この鹿島ショックは相当なもので、かなり後を引きそうだったので夕食後は台所でひたすら読みかけの本を読んで、遂に読了した。実際のところ、最近は睡眠薬を舐めながら寝床の中でしか本を読めないものと思い込んでいたので、やればできるじゃん的な感覚はあった。

ジャック・リーチャーを主人公とするシリーズの一作。日本でいうとかつて大藪春彦が超人的な主人公のハードボイルド小説を書いていたが、日本には自衛隊ぐらいしかないのでジャック・リーチャーのように軍隊上がりで肉体的にも超人的というようなマッチョなヒーローはなかなか書けない。書くとすると平井和正のウルフガイシリーズのようにSFにするか、あるいは隆慶一郎みたいに時代小説にするしかない。いずれにしろ、主人公がめちゃくちゃに強いという話が痛快なのはいつの時代も同じ。

で、ツイートにも書いた、この手のヒーローものではお約束の本筋とはあまり関係ないロマンスだが、昔から脈々と続く「強い男はモテる」というテーゼ。それも強くて謎めいているほどモテる。しかし途轍もなく強いヒーローというものは往々にして極限のストイシズムを持ち合わせていなければならず、そういう意味では「モテるからやる」というのは矛盾するのだった。つまりそれは弱さであり弱点に他ならないのだから。

大藪春彦の主人公もそうだが、途轍もなく強い主人公というのは冷徹でなければならず、ジャック・リーチャーもその例に漏れず容赦ない。が、若干違うところは、ジャック・リーチャーを動かすものは正義感というところ。これもまた実は弱点になるのだが、そういう弱点がないとそれこそサイコパスかアンドロイドみたいになっちゃうので仕方ない。

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