10月14日、土曜日。
10時35分起床。昼寝トライ2回。
長浦京「アンリアル」読了。
長浦京『アンリアル』読了。近未来が舞台である上で主人公に特殊能力があるという設定は完全にSF。長浦の作品は相変わらず漫画っぽさが抜けず。どうしても荒唐無稽さが先立ってリアリティに欠ける。同著者の『アンダードッグス』はなかなか超えられそうにない。
— 高山 靖/Sukeza (@anykindoflove) October 14, 2023
長浦京は目の付け所はいつも面白いのだが、常に漫画の原作っぽくなってしまうところが難点。たぶん、筆力的に書き切れないんだと思う。
夕方から夜にかけてAmazonプライムでスティーヴン・スピルバーグ監督「ミュンヘン」を見た。
スティーヴン・スピルバーグ監督『ミュンヘン』。イスラエルとガザが戦争状態にある今、どうしてもモサドの暗殺部隊に感情移入せざるを得ない映画を見るのは複雑な心境だった。しかし、部隊のリーダーである主人公はやがて狂気に追い込まれ、祖国を失う。国という名の下に殺し合いに追い込まれる闇。
— 高山 靖/Sukeza (@anykindoflove) October 14, 2023
奇しくもスパイ小説の次にスパイ映画を見たわけだが、結局のところスパイとは、欺くことが仕事で、命令だけを信じるがために結果何も信じられなくなる、つまりは自分のアイデンティティすら失ってしまう仕事で、尋常な神経では耐えられないと思う。