妄言

3月13日、水曜日。

9時33分起床。旧業務の夢を見た。一体いつになったら見なくなるんだろう。

今日も雪がちらつく寒い日だった。結局休むことができずにトレードして一回の損切りが響き三連敗。改めて何をやっても上手くいかない、という悲観が強くなっただけ。

午後母に面会に行くと、夜眠れなかったという母が最初はめまいがすると言っていたのだがハイになっているのか40分以上も喋ったので驚いた。そして、その話す内容はすべて現実のものではなかった。うちの近所の医者の隣の医者(存在しない)に行って誰それに電話したとか……。夢を見たんだ、と言ってもそうだねと言いながら母の妄言は止まらなかった。もしかしたら統合失調症の妄想の波が来たのかもしれないが、明らかに譫妄(せんもう。現実と夢の区別がつかなくなる)に見えた。いつまでも話している母に帰ると告げるのも辛かった。何より、一見急に元気になったと思える今日の饒舌は、むしろ母はもう長くないということを告げているようだった。

打ちひしがれて帰った。この世界は何もかもが上手くいかない。いくら努力してもいい方向に向かわないしむしろ結果的には悪くなる一方に思えた。もうこの先いいことは何も起こらないのではないかという疑念が湧いた。

そこで夜、U20女子アジアカップの準決勝を見たら、なんとU20日本女子がオーストラリア相手に文字通り圧勝した。スコアこそ1-5だが、シュートはオーストラリアが1本に対し日本は40本ぐらい。ほぼ何もやらせないぐらい完膚なきまでの滅多打ちだった。相手にボールが渡っても面白いぐらいにボールを奪い返せる。この試合にはちょっとびっくりした。なんだ、いいこともあるんだ、という具合に。

明日は夜の指標まで休むつもりだが、果たして休めるのか。母のところに洗濯した肌着を持っていかないと。

それで、世界にまだ希望はあるのか?

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