4月2日、火曜日。
10時37分起床。また旧業務の夢を見た。台を押さえようとすると誰かが既に物を置いて押さえている。こういう、打てる台を探すという夢はよく見る。何故かはよく分からない。
今日の母は普通に返事をしてくれて比較的よく喋ったので、そういう意味では楽だった。しかし、肝心の自分の方がよろしくない。もう何日目だろうか、抑うつ状態の中に沈みっぱなしである。酷いときは1時間に3回ぐらい絶望する。ほんの少しの希望や欲望のようなものが現れるとすぐに絶望が潰す。こういうことを繰り返していると諦念の深い海にコンクリートで固められて沈められたような、自分が深海の底から浮き上がることのない沈殿物になったような気分で生きることになる。いささかというよりも大変息苦しい。頭上の遥か上に光は微かに見えているのだが、浮上の術が見つからない。もはや、自力では脱出できないのだろうか。
手がかりを探す。それっぽいものを見つけても、お手軽なものは何一つない。脳内に浮かんだただのアイデアに過ぎない。
安部公房「燃え尽きた地図」再読了。結末は大体分かっていたものの、メンタルが不安定なときにはちときつい。つまり、この話には終わりがない。終始不安定な話がもっとも不安定になったところで物語は終わるが、結局は最初に戻ってしまう。ループ。だまし絵の階段を上っているような。