安定剤の効用

これを書いている今現在、いい感じでいい加減になっている。というのも、夕方に本日2錠目の安定剤を飲んだせいだと思う。今日1日全体で言えば、このところの習いで例によってあらゆることに対して不安を覚える極端な心配性の傾向にはあった。極度の取り越し苦労人間であった。それを考えると、あまり安定剤に対して神経質にならずに、上手に使っていけばいいのだと改めて思う。もちろん、飲み過ぎは禁物だが。

長い夢を見て朝目が覚めると既に9時、焦る。そんなわけで朝から安定剤を飲む始末。今日も引越しの準備は申し訳程度にしかしておらず、1日ほぼ何もしていない。出かけたのも昼食のために駅前のドトールに行ったのと、夕飯をセブンイレブンに買いに出た程度。

一週間というのは、日曜日始まりなのか月曜日始まりなのか未だによく分かっていないのだけれど、前者だとすると今週末と来週頭に入っていた面接は2つとも昨夜メールで断りを入れた。ところが、昼過ぎに携帯が鳴って連絡があり、急遽明日ひとつ面接の予定が入ってしまった。明後日引越しだというのに。これがどうせ年齢的にダメだろうなと思いながらダメ元で応募した業界の仕事、この1本の電話がその後の僕を引っ掻き回すことになった。くどいようだが今の僕は放っておいても極度の心配性、取り越し苦労人間である。何しろ現場を離れてかれこれ10年近くなる。浦島太郎状態。もし採用になってしまったら、と考えると例によっていろんなことが次から次へと心配になってきて、終いには逃げ出したくなり、辞退しようかとも思った。要するに妄想全開の状態である。まさに絵に描いたような取り越し苦労。この状態から抜け出すのに、夕方安定剤を飲み、またもや田舎の母親と長電話するという過程を経なければならなかった。いや、まったくもってオレは毎日何をしているのだろうと思う。精神的に。要はひたすら空回りをしているだけなのである。そのことに気づくのに丸一日を要し、母親と電話で話し、安定剤を飲んでようやっとというのだから参る。それだけの過程を経てようやく冒頭に書いたようないい意味でのいい加減な精神状態になれる。まったく疲れるよ、毎日。そんなわけなので引越しの準備は日を追うごとにペースダウンして、結局夏休みの宿題みたいにずるずると当日まで持ち越すことに相成った。明日は夕方の面接で疲れ果てて夜は何も出来ないだろうから、この分だとたぶん引越し当日はバタバタだ。やれやれ。

ちなみに今日もBGMはビル・エヴァンス。なんだかんだ言ってこれが一番落ち着くから。

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