8時に目が覚めた。昨夜寝たのが1時過ぎなので、睡眠時間としてはまずまず。と言っても起きたのは例によって9時近くだが。
昼前に電車で隣の武蔵浦和まで行き、区役所でもろもろ引越しの手続き。転出証明書とか。今日で武蔵浦和ともお別れだ。考えてみると、武蔵浦和にはなんだかんだで10年ぐらい住んだ。僕の人生の5分の1じゃないか。途中結婚したし離婚したし。確かに僕の人生の中では酷い10年間だったかも知れないけど、すべてがすべて酷かったわけじゃないと思う。束の間、刹那的ではあったかも知れないけど、楽しいときもあったのだ。ふと、遊歩道沿いのマンションに住んでいたころ、ベランダの手すりをこの世の果てと呼んで、手すりの上に腰掛けてよく放心していたことを思い出す。やっぱりこの10年は、とてもとても苦しかったし、辛かった。で、たぶん今が最悪なんだろうけど。
区役所での手続きを終えると、駅前のカフェでパスタのランチを食べた。最後なんだから贅沢をしたつもりなのだが、実際食べてみるとあまり贅沢をした感じはしなかった。3時前に電車に乗り、再開発を繰り返したモダンな街並みを後にする。さらば。もう来ることもないだろう。
既に明日の新幹線の切符は手にしている。南浦和に着くと、みどりの窓口でもういらなくなるSUICAを精算したけれど、手数料を取ったり、端数は戻ってこないなど、踏んだり蹴ったりの仕組みに憤慨する。戻ってきたのはデポジットの500円だけ。それはともかく、部屋に戻ってせっせとダンボールに荷物を詰める。と言っても本を詰め終わると後はたいしたものはなく、というか、持って行くものと同じぐらい捨てるものがあるので、どれを捨ててどれを持っていくのかを考える方にむしろ時間を取られる。田舎のゴミの捨て方はかなりシビアで、こっちのようにアバウトじゃないので、捨てられるものは出来るだけ捨てていった方がいい。
昨夜実家に泊まった弟と電話で話をしたら、安定剤をソラナックスからデパス、つまり強い薬に換えて朝晩2錠にしたところ、今日の母親は状態がよくなったらしい。普通に話を理解するぐらいまで。逆に言えば昨日までは話を理解出来ないほど被害妄想が酷かったということだが。安定剤をデパスに換えて、2・3時間だった睡眠時間が4・5時間に増えたらしいので、それが一番大きいと思う。何しろ3・4日まともに睡眠を取っていなかったっぽいから。
そんなわけで明日の新幹線で今度こそ本当の意味で実家に帰る。実家にネットを引くのは来週頭の予定なので、それまではまた1週間ぐらい日記の更新が滞ると思われます。