落日なのか

今日はほとんど書けないか、長文になるのかのどちらか。たぶん前者だろう。世間一般では父の日、僕は父の墓参りどころか家からとうとう一歩も外に出なかった。とにかく、体調・精神状態ともにダメ過ぎて。

3時間ほど寝て予定通りブラジル×日本のキックオフ15分前に起きて、試合を見た。で、試合後も3時間寝た。が、睡眠不足感がどうしても抜けず、敗戦のショックからか気力もまったくなく昼食後にもソファでどれぐらいだろう、恐らく2時間半ぐらい寝た。だがダルさと疲労感がどうしても抜けない。夕食前にLINEで後輩のM月くんと電話で話したぐらいで、ほぼ何もしていない一日。ただひたすらネットで本日の試合に関する記事を読んでいただけ。最初は自分でも別ブログに記事を書こうと思っていたのだが、とうとう書く気になれなかった。ネット上にはありとあらゆるサッカーライターの記事が既にアップされていたし、それらのほとんどすべてがネガティブな内容だった。

なんだか知らないが、とにかく今日は一日中、椅子に座っていても足が疲れる状態。それほど僕は日本の敗戦に落胆したのだろうか。だとしたら一体何故そんなに落胆せざるを得なかったのか。去年0-4で敗れた相手に0-3だから、それほど不思議な結果でも、予測不可能な結果でもない筈なのに。

印象としては、攻撃の連動性がなかった、というのが一番強いが、試合後の選手のコメントや巷に溢れている記事のような、まるで歯が立たない試合だったのだろうか。夜、BSで再放送をやっていたので、後半からもう1度見てみた。日本の攻撃が何故上手く連動出来なかったのか、ブラジルの守備はそんなに凄いのか。で、見ると、別にブラジルは特別変わった守備をしているわけではなく、守備が速くて正確なだけだ。攻撃に関しても同様、速くて正確。たぶん、その差が試合をやっている選手たちには途轍もない差に思えたということなのだろう。僕が一番がっかりしたのは、後半の日本の選手が、その差に対する落胆を表情やプレーに見せていた、ということなのだと思う。後半途中から足が止まった日本は、試合終了が近づくに連れ、どこか諦めに似た表情を浮かべていた。しかし、長友が試合後言うように、中学生とプロほどの差があったかというと、そうは思えない。大体、中学生とプロが試合をやったら、3点で収まる筈がない。

かつて、黄金世代の日本がワールドユースで準優勝したとき、決勝でシャビのいるスペインに4-0で敗れたときは、まるで歯が立たないとしか言い様がないレベルの差があった。どうも今日のいろんな記事の論調を見ていると、そういう記事が目立つ。例によって、監督の更迭云々ということを書いているものもあった。それは論外だと思う。本番の1年前に監督を変えて、一体何が劇的に変わるというのか。何がプラスに作用するという保証があるのか。いずれにしろ、そこまでの絶望的な差はないと僕は思う。何をもって絶望的な差と思うかの違いであって。要するに、1年で互角に戦えるようになるかどうか、という意味では絶望的な差なのかも知れない。だがそれはこれまでいささか今の日本代表を買い被っていたということではないのか。

そもそも、ここ最近の数試合を見ても、ホームで楽勝したヨルダンにアウェイで負け、ブルガリアに0-2で負け、オーストラリアにやっとのことで1-1の引き分け。で、グループ最下位のイラクにアウェイで0-1でようやく勝ったところ。流れとしては、ザッケローニが監督になって以来、今が一番調子が悪いと言っても過言ではない。試合後にBSのコメンテイターである中田英寿が言っていたように、そこまでの差はない、むしろメンタルの部分だ、というのは的を射ていると思う。

確かに今日のパフォーマンス、特に後半は低調だった。連動性しかり、運動量しかり。キープ力が持ち味である本田がボールを取られてしまうと、ただの緩慢な選手に見える。人一倍走らないと長友の存在感は希薄。他の選手と連動しない香川はそれほどの脅威足りえない。コンディションとか、いろんな面で日本が本調子にないことは確かだった。だが、悪い面ばかりではなかった。少なくとも立ち上がりの本田は相手に警戒を与えるぐらいの得点の匂いがしたし、内田の守備力は以前に比べて格段に上がっているように見えた。久々に前田も悪くなかった。交代で入った細貝も乾も悪くないじゃん、と思った。

要するに僕が落胆したのは、終盤の日本の選手が落胆しながらプレーしていたことだ。そして、試合後のコメントにもそれが表れていたこと。気持ちは分からないでもないが、諦めないで必死でプレーする姿が見たかった。まだ1試合終わったばかり、まだ最低でも2試合ある。日本はもっとやれると思う。ブラジルやイタリアやメキシコ相手に互角に戦って勝てるなんて、最初から思っておらんよ。セルジオ越後が言っているような、永遠に詰まらない差なんてない。中国みたいに、若手中心のタイに1-5で負けたわけじゃない。普通に考えて、ベスト16に入った岡田ジャパンよりも今の日本代表の方が力は上だと思う。だからと言って、ベスト8以上になるのが当たり前なんて考える方が短絡というものだ。とにかく、気持ちでは負けないで欲しいよ。

って、結局長文になってしまった。本日の煙草は15本。それにしても、自分のことを言えば、体調がよくなってもらわないとどうしようもないな、実際のところ。


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