深夜食堂

2月14日、土曜日。

人が幸せになる話が好きだ。バレンタインデーの夜、台所で一人、ノートPCでドラマ「深夜食堂」を見て涙ぐむ俺がいて。相変わらず涙もろい。最近読んだ中で一番好きな「ストーナー」は、失敗と思える結婚生活にもじっと耐えて、主人公であるストーナーは幸せに人生を終えた。少なくともそんな風に思えた。

今日はシーナ&ザ・ロケッツのシーナの訃報が入った。僕は内田裕也のツイートで知った。ツイッターは一番情報が早いメディアだと思う。シーナはパソコンで35年間の自分のバンドの音源を聴きながら亡くなった。旦那の鮎川誠は幸せな死に方だと言った。たぶんそうなのだろう。彼女はそうして61歳の生涯を終えた。

さっき玄関の鍵を閉めるときに外を見たら雪が降りしきっており、明日の朝の雪かきは確定。

昨夜寝たのは2時過ぎなのに、今朝も8時過ぎに無駄に早起きしてしまった。朝食後に雪かき。除雪車が入ったので30分かかった。早起きすると条件反射的に業務に行きたくなるが、行っても得られるのはストレスと経済的損失だけなのが分かっているのでじっと耐える。それでなくても今日は朝から断続的に雪が降っている。昨夜からの続きでYouTubeで延々とバラエティの動画を見て午後まで過ごす。夕方近くなって眠気がやってきて、コタツに移動して1時間ちょっと気絶。朝もうちょっと寝られればいいのだが。

その後、夜は前述のように「深夜食堂」を見続ける。この歳になってようやく酒が飲めるようになったので、一度はゴールデン街で飲んでみたいものだと思うのだが、たぶん叶わぬ夢だろう。大体において、一人で店に入って酒を飲むなんてことは、まだ自分が酒が飲めるのかどうかも分からなかった高校のとき(学校の帰りにスナックでジン・フィズを飲んだりしていた)以来一度もしたことがない。

ツイッターでやりとりしていて、渋谷の喫茶店マックスロードを思い出す。かつては根城だった渋谷、懐かしい喫茶店は数多い。一番思い出深いのは109の地下にあったカフェ・ラ・ミルだろうか。最初は違う名前の喫茶店だった。場所が分かりやすいので打ち合わせで一番多く使った。パリ人肉事件の佐川君を見かけたのもカフェ・ラ・ミルだった。女の子と待ち合わせたのもカフェ・ラ・ミルが一番多かった。あとはBUNKAMURA地下のドゥ・マゴとか。学生時代に行った道玄坂のロック喫茶B.Y.G.、自分の小説にも何度となく登場させて行きつけだったジャズ喫茶メアリー・ジェーンはいまだに在る。いつかまた訪れるときは来るのだろうか。

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