父は明日退院することになった。病名は肺気腫による急性呼吸不全。要するに煙草で死にそうになった。入院して酒と煙草はもちろん、肺気腫以外の薬も全部飲まないでいたら、以前より格段によくなったということ。もちろん肺気腫の原因は煙草だが、それ以外の体調に関しては薬の飲み過ぎだった。薬=毒である。
と言いながら、今日で薬が切れるのでどうしても医者に行かざるを得なかった。今日も午後から廃人状態で物凄く行きたくなかったのだが、行かないで薬が切れると離脱症状で物凄く悲惨なことになる。そんなわけで何故かびっこを引きながら鬱屈したままよたよたと医者に向かう。しかし、いつも思うのだが、精神病院は別として、精神科や心療内科の開業医の待合室にいると、僕以外の患者は普通の人と同じぐらいかそれ以上に元気だ。一体なんで通っているのだろうと不思議に思う。まさかみんな躁鬱病の躁状態なわけじゃあるまいし。僕の方はといえば、待っている間に廃人化がますます進み、呼ばれて診察室に入るとろれつが回らず、顔を上げて医者の目を見ることが出来ない。まともに喋れないのが自分でも分かるので、うつむいてぼそぼそ言うことになり、ますます訳が分からん状態に。どっちにしても同じ薬を処方するだけなのだ。下手に毎回調子のいいときに行くと、医者がすっかりその気になって、よくなった、よくなったと連発したりするので、そういうときに限ってこの薬が効いたに違いないと薬を増やしたがるので参る。薬局で処方を待っている間もうつろな目をして待つ。とにかく辛かった。
帰宅して何もすることが思いつかないので、先日途中まで書いた曲をなんとなく煮詰めていく。そんなことをやっている間は何故か痺れとかが気にならない。サビ前までは材料が出揃い、後はそれらを整理して流れを作り、サビを考えるだけなので、7割がた出来ている。が、今日はスコアを書く気になれず、脳内ハードディスクに記録。明日の朝起きてリセットされてたらどうしよう。などとは考えない。曲を作る作業の間にああだこうだ弾いているうちになんとなく弾けるようになった。が、まだ筋力が伴わない。毎日やればそのうち元に戻るだろう。ギターを弾くのを止めた途端にまた痺れがやってくる。まったく疲れる。