冷房病

7月24日、金曜日。

昨夜は1時過ぎには寝て、今朝は例によって何度寝かして8時過ぎに起きたのだが、何故か十分に睡眠を取ったという気はしなかった。実際問題として、一体何時間眠れば自分にとって適切なのかいまだに一向にわからない。何時間寝たかというよりもむしろ、途中で何度か目が覚めてしまうというところに問題があるのかもしれない。今朝は何かの事情で交通機関がマヒしてタクシーも拾えない大混雑の夜の六本木を、同級生のジョンとさまようという夢を見た。途中でジョンにはぐれてしまい(どうやら彼はなんとかして先に帰ってしまったらしい)、延々と道をさまよい歩く、というところで目が覚めた。本当に迷う夢をよく見る。

今日も雨が降ったり止んだりで基本的には涼しいのだがなにしろ湿気が多い。朝食後相場のチャートを見たのだが、これはしばらく動かないと思い、久しぶりに業務に行ってみた。平日の朝方10時前に行ったわりにはいつもより客が多いなと思ったらどうも新装開店らしかった。さほど暑い日でもないのに冷房ががんがんに効いていて30分もいると寒くなってきて、こういうときのために持ってきたシャツを羽織ったのだが、それでも1時半ごろにヤメるころには身体がすっかり冷え切っていた。帰りがけにラーメン屋に寄って暖かい中華そばの昼食を摂る。ラーメン屋を出ると大粒の雨が降ってきた。

帰宅後、ちょっとすると眠気がやってきた。結局眠気に負ける。延々と眠気を我慢するのもどうかなと思ったのだ。書斎のソファでタオルケットを被る。ようやくうとうとしかけたところで雨が土砂降りになり、窓を閉めてまた寝直す。起きると4時過ぎ、ところが昼寝をしたというのに頭痛。なんか理不尽な気がしないでもないが。気分も悪いので、業務中に冷房で身体が冷えて風邪でもひいたのかと思った。どっちにしても冷房にやられたっぽい。いずれにしても昼寝をしてかえって具合が悪くなったので、気分が悪いからといって寝るわけにもいかず。頭痛薬のアドヴィルと珈琲を飲みながら相場をやっていると、ようやくそのうち頭痛と気分の悪さは治まった。やはりこういうときは起きて身体を動かしていた方がいいようだ。相場は1時間ちょっとで日当を叩く。

しかしそれにしても暑ければ暑いで夏バテするし、冷房には負けるというのではどうにもならない。こうなると病弱な上に虚弱体質っぽい。一時は今日は母のところに行くのは無理かというぐらいに頭が重くて気分が悪かったのだが、なんとか持ち直したので6時半過ぎに母のところへ。そこで新聞のちらしを見ていると、今日は土用の丑の日だというのでスーパーはうなぎのオンパレード。しかしどれもびっくりするほど高い。考えてみればもう何年もうなぎを食べていないので、夜になったら多少安くなるかもしれないと思って、特養の帰りがけにスーパーに寄ってみると売り切れだった。みんないくら高くても買うのだなと妙に感心。そもそも土用の丑の日のうなぎというのは平賀源内が提唱したただのプロモーションであって、バレンタインデーのチョコレートみたいなものなのだが。

帰宅後、そういえば先日買ったさんまの蒲焼の缶詰があるのでうなぎの代わりにそれで夕飯にしようと思ったのだが、冷蔵庫を覗くと納豆が今日が賞味期限、そんなわけで僕の土用の丑の日は納豆に冷奴、目玉焼きと相成った。まるで旅館の朝食みたいだが。

夜は週末なので相場のポジションは取らず、久しぶりにギターをちょろちょろ弾いたり、ウィキペディアで気になることを調べているうちに過ぎる。書斎に置いていたギター、湿気のせいかチューニングが不安定。

二階の自室の畳はなんとかほとんど乾いてきたのだが、一階の両親の部屋の畳と書斎の窓際のじゅうたんはまだ乾かない。二階の自室で寝ようと思えば寝れないこともないが、なにせ障子が一枚すっかりはがれてしまったので、張り直さないと日が差したら目が覚めてしまうだろう。今夜も茶の間に寝ることにする。明日辺り、二階に掃除機をかけて、障子の張り替えに挑戦せねばならないだろう。まあまた暑くなると二階はただでさえ夜になっても蒸し暑いから、真夏の間は冷房のある茶の間で寝るという手はあるのだけれど。

そういえば昨日の日記に書くのを忘れていたが、昨日の午後に元妻から電話があって自己破産することにしたということ。先日の日記に書いたように悪徳商法に引っかかった彼女だが、そもそも猫カフェの経営が上手く行かず多重債務に陥っていたそうで、僕が勧めた法テラスに相談して自己破産することにしたそうだ。破産を決めて感謝されるというのも妙な気分だが、これで彼女も安心して眠れるだろう。

今日の収穫は、いまさら何をという感じだが希望があれば優しくなれるということ。昼寝してかえって具合が悪くなった頃合はすっかり暗鬱な気分になっていたのだが、その後ツイッターで65歳にして退職金の2000万を株で20億にしたという人の話を耳にし、なんていうか、1億ぐらいならなんとかなるんじゃないかと。安直な発想だけれど、そういう風に考えると少し希望が見えてくるというか気が楽になる。つくづく人間て気分で生きてると思う。

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