たられば

8月24日、月曜日。

台所を小さい蛾が一杯飛び回っているのは、米に蛾が大量発生したからである。一応夕方ドラッグストアに行って一番強力な虫除けを買ってきたのだけれど、なにせもう成虫の蛾になってしまっているのでいまさらな感じがする。米櫃の蓋を開けるとまるでホラー映画のように蛾がいる。正直気が滅入る。

すっかり涼しくなった。夕方買い物に出かけるときはTシャツの上にシャツを羽織った。

それはともかく、朝10時近くに起きると頭ががんがんに痛かった。そのせいで気分も悪い。どうやらまた風邪がぶり返したようだ。朝食後にひとまず頭痛薬のアドヴィルを飲んで、ソファで2時間半寝込む。何やら夢を見て、夢の中で僕は煙草を吸っていたような気がする。そのまま延々と寝てしまいそうだったがなんとか1時半ごろには起きる。まだ頭痛と悪心は残っていて食欲はなく、かといって何も食べないのはなんなのでシリアルに牛乳をかけて昼食にした。そんな風に、朝から波乱の予感。

世界的な株安で相場は大荒れ。朝チャートを見たときは前述のようにがんがんに頭が痛くて何も考えられず、昼食後少し気分がましになってからポジションを取り始めたものの、いきなりストップを2連続で食らう。そこは夕方まで取り戻して、6時半過ぎに母のところに。今日の母は落ち着いたいい表情をしていたが、部屋に連れていってベッドに寝かせると、隣の大正生まれの婆さんが延々と独り言を結構大きい声で言いまくってそれを気にしていたので可哀想だった。

母のところから帰宅後、冷凍の餃子で夕飯を済ませる。夕食後、なんとなくドル円をショート(売り)してみる。それでポジションを持ったまま月9のドラマを見ていらいらし、ドラマを見終わった頃合にはなんとなくプラスになったので、ちょっと戻ったタイミングでびびって利食いした。

その直後である。僕が決済したものの数分後に、驚くべきことにドル円が一気に3円も下がって116円台にまであっという間に下落した。ホントにびっくりした。もう完全にパニック相場だ。決済をほんの数分我慢していれば大変なプラスになっていたところで、さしずめ痛恨のびびりといったところで地団太を踏んだことは言うまでもない。しかしながら、どちらかというとここまで一瞬で暴落するのを(スイスショックを除けば)初めて見たので呆然という感じではあった。そんなわけで、とんでもない幸運を逃した感はいまだに物凄いものがある。

その後恐る恐るちびちびと手を出したものの結局同値、今日みたいな日は手を出さない方が無難なのかもしれず。結果的にはごく普通の日当程度のプラスに終わり、常日頃大きくやられることの多い週明けにプラスで終われただけでも本来ならよしとすべきなのだが、今日ばかりは「たられば」が頭からなかなか離れない。負けたわけではないのに大きな勝ちを逃したという慚愧の念の方が強かった。

あれ以来、タヌキ(だと思う)の子供たちの姿も気配もまったくない。どこかに移動してしまったのだろうか。ちょっと寂しい。夕方から頭痛と気分の悪さはなんとか治まったものの、まだ完全に風邪が抜けたわけではないのだろうか。気をつけねばらないと思うものの、どこをどう気をつけていいものやら途方に暮れる。しかし本当に毎日毎日、午前中というものがない。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク