虚脱

朝は一度起きたものの猛烈に眠くて朝食後に二度寝、今朝は死神とすれ違わないなあと思っていたら信号待ちの交差点でふと右手に目をやると、砂漠の地平線で揺らめく陽炎のような死神の姿が。その不吉な足取りに、ああ死神のことなんか考えるんじゃなかったと思う。

そのせいなのかどうなのか、業務は自分らしからぬ立ち回りでドタバタと夕方まで打ち回り、また状態突入したっぽい。帰りは精神的にすっかり磨耗してしまい、疲労困憊の体。駅ビルで盛岡冷麺なる夕飯を食するが帰宅の足は重く、ダルい。よっぽど遊歩道のベンチで休もうかと思ったが、そうすると却って帰り道がやたらと長くなるような気がしてよたよたの足取りで帰る。で、帰宅後は手と顔の痺れが酷く、トニー・ウィリアムズなどを聴きながらレキソタンとワイパックスの新旧頓服を飲んで気絶。目が覚めると夜は更けていた。

どうも最近、視力が落ちたなあと思う。目がよく見えない。老眼が進んだのか近視が進んだのかその両方なのか。なんか今夜は窓を開けてもあまり涼しくなく、蒸しているような気がする。よってエアコン稼動。節電を逆行するなり。虚脱して。音楽を聴く気にもなれない。

新聞のサイトを拾い読みしてみると、ちょうど今読んでいるバルガス=リョサが来日しているらしい。「緑の家」はようやく下巻に突入したところ。相変わらず寝床でしか読めないのでなかなか進まない。しかし、読んでみると村上春樹じゃなくてバルガス=リョサがノーベル文学賞を取ったのは至極順当に思える。欧米で人気のある近年の村上作品はどう見ても出来がいいとは思えない。

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