散財

4月3日、日曜日。

散財とは何か。無駄遣いという意味であれば今日のところは散財ではない。ググると、「金銭をやたらに費やすこと。不必要なことに金銭を使うこと」とある。とすると、本来の意味では散財はしていないということか。しかしながら、気分的には大散財なのである。

そもそも本日はつつましやかに始まった。起きたらもう10時半、朝食後のコーヒーを飲んでいるともう昼である。外は春の陽気。なので、今日も日常を少しずつでも形成しようと少々庭仕事をしてみた。田舎に戻って三年、縁側のゼラニウム以外の鉢植えはすべて枯らしてしまった。それで、玄関先と庭先にある枯れた鉢植えをすべて片づけた。すっかり枯れているとはいえ、どれもびっしりと根が張りついてはがすのが一苦労だ。父が一生懸命に育てたであろうものをこうして枯らしてしまい、中を空にするのはなんだか申し訳ないような気がした。

今日は4時にタイヤ交換の予約をしてある。隣町のディーラーに行き、受付を済ませてテーブルで出された日本茶を飲みながら本を読んでいると、作業員がやってきて溝がほとんどないので新品のタイヤに交換する見積もりをしたという。そういえば去年点検をしたときにそんなことを言われていたのを思い出す。というわけで新品のタイヤにすることになり、2万3800円を払う。

ディーラーからの帰り道にあるヤマダ電機に寄ってみる。いつもは向かい側のケーズデンキに行くのだが。なんとなくエアコンを眺めていると、店員が声をかけてきた。で、あれこれ聞いているうちにだんだん安いような気がしてきた。で、気がつくとエアコンを買っていた。工事費込みで8万4000円也。

なんということか、一日で10万以上使ってしまった。エアコンは3年前から毎年夏が来るたびに買おう買おうと思っていた。何しろ山形の夏は36度を超える。クソ暑い。実家は茶の間にしかクーラーというものがない。なので、去年の夏、あんまり暑い夜は茶の間に布団を敷いて寝ていた。実際、一番暑いときにケーズデンキで買おうとしたのだった。ただ工事が2週間先になると言われて諦めた、という経緯がある。だからいずれは買おうと思っていたのだった。書斎にエアコンを導入すれば、一番暑い時期に書斎に篭れるし、いざとなったら布団を敷いて寝ることも出来る。だからこれは冒頭の「不必要なこと」には当たらない。タイヤも消耗品なので当然買い替えなければならないものだ。

しかし、一日で10万以上の買い物をするというのは田舎の実家に戻ってきてからたぶん初めて、気分的にはやっぱり大散財なのだった。帰宅後もエアコンを買ったことに対して罪悪感がある。考えてみれば先日クレジットカードを手に入れてから毎日買い物している。やめられない止まらない。もちろん、必要以上に使ってしまわないように金利のつくリボルビング払いにはしない。だがさすがにひと月でドカンと引き落とされるのはナニなような気がして、金利のつかない2回払いにした。まあ結局おんなじことなんだけど。一度に払うか、2回に分けて払うかの違いだけで。これこそ気分の問題だ。

夜、映画「イミテーション・ゲーム」を最後まで見た。面白かったんだけれど、エニグマ(ドイツの暗号)の解読という点でいえば、サイモン・シンの著書「暗号解読」の方がスリリングだった。この映画はチューリングの同性愛者としての側面にフォーカスを当てて描いており、特にラストのくだりとかが少女漫画のテイストに近く、こういうのは女性が好むのだろうなという気がした。

その後、NHKのBSで時差放送のレスターの試合を見た。先発した岡崎が交代するまで。結局レスターは1-0でサウサンプトンを破り首位を守る。2位のトットナムに勝ち点で7差をつけ、ますます優勝が現実的になってきた。これで優勝したら本当に夢物語だ。

うむ、また夜更かししてしまった模様。

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