母の日、スモーク

5月8日、日曜日。

またしても夢を見る。何の夢だったのか、午前中までは覚えていたのだがもう忘れてしまった。それほど嫌な夢ではなかった。目が覚めて時間を見ると9時過ぎだったので起きようと思った次の瞬間に10時過ぎにワープしていた。最近よく寝る。

今日も中途半端な時間に起きたので昼前から業務。クソみたいにツイていなかったがもちろん一銭も使っていない。コンビニで買ったパンを駐車場の車の中で食べていると、風が強くて車が揺れる。そういえば昨夜寝るときに風の音が凄くて、まるでポルターガイストみたいだった。大分地球の機嫌が悪そうだと思ったものだ。

帰宅後、母のところへ。今日は母の日だ。マインドとしては何かプレゼントしたい。だが何をプレゼントしたらいいのか、皆目見当がつかない。昨日スーパーでカーネーションの鉢植えを見かけてよっぽど買おうかと思ったのだが、生きている花は部屋に置いておくと枯れてしまうし、果たして母が喜ぶだろうかと思って結局やめてしまった。それに、確かに今日は世の中的には母の日なのだが、明後日が母の誕生日なのだった。だから何かあげるにしても明後日にしようと。僕はもらってばかりで人に何かプレゼントしたという経験があまりなくて苦手だ。昔、ギターのエフェクターを音楽学校のバイトの子に山ほどあげてしまったことはあるが、例えば付き合っている女の子に誕生日に何かプレゼントするというようなことは非常に苦手とするところなのだった。一度、遠距離恋愛をしていた人妻のケイに誕生日のプレゼントに曲を書いたことがある。もうひとつ思い出した。その前に付き合っていた(やっぱり)人妻のジュンコには僕にしかプレゼント出来ないものと頭を捻らせて、自分がしているのと同じG-SHOCKのレディースをプレゼントしたことがあり、自分にしては気の利いたプレゼントが出来たと思ったのはその二つぐらいである。何にせよ、誰かに何かをあげるというのは僕のもっとも不得意な分野だ。たぶん考え過ぎるからだろう。オリジナリティーとかそんなことを。

夕食後はJリーグの磐田対鹿島を見る。1-1の引き分けに終わったが面白い試合だった。J2から今季昇格したとはいえ、磐田はなかなかに手強い相手だった。同点ゴールを決めた小林はいい選手だなと思った。

それから夜は久々に映画を最後まで見た。ウェイン・ワン監督、ポール・オースター原作・脚本の「スモーク」。確かに味わい深くていい映画だったのだけれど、これまで読んできたポール・オースターの小説に抱いていたイメージとは違っていて少々戸惑う。ひとつにはコアになるストーリーが人情譚であること。僕の中ではポール・オースターはクールな作家なので。それと、実にアメリカだなあというところ。まあアメリカ(ニューヨーク)が舞台なのだから当たり前なのだけれど、これもまた、オースターの書くニューヨークと現実のニューヨークとの温度差というか、もっと洗練された都会をイメージしていた。だがこれもまたニューヨーク。20年前のニューヨークだからみんな煙草をスパスパ吸っている。主人公の一人であるハーヴェイ・カイテルが煙草屋なのだから当たり前なのだが。カイテル営む煙草屋の店先に僕が吸っているのと同じ「Lark Lights」(日本ではラークマイルド)の看板。僕が最後にニューヨークを訪れたのはもう12年ぐらい前だが、そのころからもうアメリカでは喫煙がかなり下火になっていて、ガソリンスタンドやコンビニではBasicとキャメルの2つしか置いてなかった。マンハッタンを探し回ってようやく一軒の煙草屋を見つけ、Lark Ligtsを10箱買ったのだが、確か75ドルぐらいしてあまりに高い(日本のほぼ倍)ので驚いた覚えがある。煙草屋の主人に本当かと訊ねたほど。彼は煙草は「ベリー・エクスペンシブ」と言った。あのころはまだ、ニューヨークでは歩きながら煙草を吸っている人が普通にいたけれど……。

いまだにまだ気の利いたプレゼントが思い浮かばない。鉢植えで妥協しようかな。

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