イチかバチか

6月1日、水曜日。

どういう加減か、今日は8時前に起きた。

という夢を見たらしい。ともあれ、予想外に早く起きたわりには今日は奇跡的に昼寝をしなかった。

例によって午前中からちまちまと相場をやっていたのだが、そうしているうちに刻々と葬式の時刻が近づいてくる。裏のプレハブに住んでいた老婆の葬式だ。当初は行くつもりはなかったのだけれど、時間が近づくに連れてだんだんと気になってくる。1時を回ったころに我慢出来なくなり二階に上がって喪服を取って来て着替え、台所で香典を用意する。というわけで、結局葬式には出てしまった。しまったというのも妙な表現だけれど。

1時半に始まった葬儀は、僕が田舎に帰ってから出た葬式の中で一番会葬者が少なく寂しい葬式だった。僕が確認できた近所の人は四人。もちろん全員の顔を覚えているわけではないので他にももっといたのだろうけど、とにかく全体の人数が少なかった。で、驚いたのは導師が女性だったこと。伴僧もおらず一人だけだった。住職が女性というのはもしかしたらそれほど珍しいことではないのかも知れないけど、今日の僧侶は茶髪をポニーテールに結った若いおねえちゃんだったのでびっくりした。なんつーか、尼僧というと瀬戸内寂聴みたいにみんな頭を剃っているイメージがあったので。葬儀は会葬者が少ないせいもあって、45分ほどで終わった。普通の葬式の半分ぐらいの長さだったのであっという間という気がした。

どういうわけか葬式の途中から便意を覚え、腹に軽い差し込みみたいなものが来て、どうにもならなくなったら途中退席してトイレに行こうと考えていたのだが、予想外に早く終わったので助かった。

母のところに面会に行って、今日の葬儀に出たことを伝えたのだけれど、昨日からどうも母は裏に住んでいた老婆が亡くなったということをなかなか信じられないようだった。いずれにせよ、今日は葬儀に出席して正解だったなと思う。人数からして、たぶん出なくても何の問題もなかっただろうけど、やはり気分の問題というか。多少なりともなんらかの責務を果たしたような気はする。少なくとも不義理はしなかったというような。

今日は全国的にそうだったようだが、気温が下がって寒かった。半袖ではとても無理。今日の最高気温は20度まで行かなかったらしく、僕が特別に寒がりというわけではなかったようだ。

家にいる間は今日も終日相場をやっていたのだが、夜までほぼトントンだった。それで魔が差したというか、夜の指標時に大量のポジションを持ってストップを倍に広げ、イチかバチかの勝負に出てしまった。で、結果はイチと出た。いやバチなのか。どっちか分からないけれどとにかく見事に裏目に出た。あっという間にストップがついて、一日の許容損失額に達してしまった。我ながらやらずもがなの勝負に出てしまったとしか言えない。普段はストップを二回食らっても大丈夫なように逆指値を設定しているのだが、今夜に限ってそれを倍に広げてしまっていた。結果、倍のダメージを食らう。しかし、ここまではまだいいのである。というのも、それなりに覚悟はしていたので織り込み済みというか、そこまでのショックはなかった。よろしくないのはそこから闇雲にポジションを取りまくって、買っては下がる、売っては上がるということを繰り返して余計な損失を広げてしまったことだ。いつも思うのだけれど、ストップを食らった直後にポジションを取ると上手く行った試しがない。それで、ストップを食らったらとりあえず一息入れて様子を見るというルールを作っていたのだが、すっかり忘れてしまっていた。その後ようやく我に返ってちまちまと悪あがきをしたんだけど、結果論でいえば今現在の相場のチャートを見ても今日の夜の相場観は間違っていた。だからたぶんどうやっても負けていただろう。まったくもってやらずもがなだった。

そんなわけでまたしてもコツコツドカンをやらかしてしまった。恐らくこれで今週はマイナスがほぼ確定。

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