7-2

6月3日、金曜日。

7-2。小学校の引き算の問題でも、野球のスコアでもない。今日行われたキリンカップ(一応準決勝らしい)のブルガリア戦のスコアである。試合前、一体誰がこんなスコアを予想しただろうか。大体に於いて、日本代表はこれまでブルガリアに一度も勝ったことがなかった。ブルガリアといえばヨーグルト、じゃなくてかつて柏にも在籍したことのあるストイチコフを擁してW杯でもぶいぶい言わせていた強豪国、というイメージ。っつーか、それぐらいしかないのも確かだが。

日本の先発メンバーは面倒なので省略。いつもと違うところは本田がいなくて代わりに右に小林悠、左に清武。あ、GKが川島というのも久しぶり。とにかく、なんかあっという間に先制点が入ってしまった。柏木からのラストパスにディフェンスラインの裏にドフリーで岡崎がいてヘッド。この瞬間、あ、オフサイドと思った。それぐらい岡崎は相手GKの前にぽつんと一人でいたのだった。しかし映像で見直してもぎりぎりオフサイドではなかった。それぐらい見事な岡崎の飛び出しとコンビネーション。それ以後の前半はとにかく日本が闇雲に強かった。日本のパス回しが圧巻の速さでブルガリアはまったくついていけず、戸惑っているうちに無慈悲にゴールを重ねる。アモーレ長友のクロスから香川のドンピシャのヘッド、小林悠のパスを清武がスルーして香川が見事なトラップから反転してゴール、セットプレーからの流れで長谷部のクロスを森重が落として吉田麻也。と、いちいち書くのが面倒だが、とにかく前半だけで4-0というスコアになってしまった。確かにブルガリアの前半はよくなかったけれど、それでもアフガニスタンやカンボジアを相手にしているわけではない。前述のようにこれまで日本はブルガリアに勝ったことがなかった。それだけになんか狐につままれたような前半。それぐらい前半の日本は唖然とするぐらいに圧倒的に強かった。

ブルガリアからしてみると、まあ前半でこういうスコアになると後半から交代で入ってもモチベーションが上がるわけはなく、野球でいうと5回までで10点リードされているようなものだから正直やっている選手たちのメンタル面を考えると気の毒。日本は前半終了間際に香川が負傷して宇佐美に交代、後半から岡崎に代えて金崎、その後も遠藤航、浅野、原口と何せスコアがスコアなものだから余裕の交代。後半になっても日本の得点は止まらず吉田麻也がこの日2得点目、続いて宇佐美ととうとう6-0というなんかヤケクソなスコアになってしまう。こうなると前半の無双だった日本代表は選手の交代もあり緩んで、またブルガリアも慣れてきて反撃、いつものうっかり失点という日本代表に戻り2失点。なんだか快勝に水を差す失点だったものの、浅野が一人ヒールパスをやるドリブルでPKを獲得、自分で決めて7-2。お返しのようにブルガリアにPKが与えられるも、これを川島が止めてびっくり。という具合になんだかドタバタ劇のようになってしまった試合はこうして7-2で終わる。

まあ解説の松木に言わせれば後半だけ見れば3-2というスコア、という風に言えるし、そこまでメタクソにブルガリアが酷かったというわけではなかったと思うけれど、とにかく前半の日本は異様に強かった。前半だけ見れば日本はむしろ本田がいない方がプレースピードが上がるんじゃないかと思ったほど。両サイドバックの出来もよかったけれど、清武、香川、柏木、長谷部という中盤のキレが凄かった。なんていうか、ブルガリアの選手・監督はわざわざ長時間飛行機に乗ってやってきて気の毒な一日となってしまった。

もちろん7得点というのは滅多にないけれど、今日のように次から次へと簡単にゴールが決まる試合というのはたまにある。だからむしろ気になるのは2失点。前半のサッカーを後半もできれば満点だった、というところか。そんなわけで次はデンマークを破ったボスニア・ヘルツェゴビナと決勝。今日途中で怪我で退いた香川は使えるのか、本田は使えるのかという気がかりはあるものの、次の試合内容で今日の前半がまぐれだったかどうかは分かるだろう。

——————————–

今日は最初5時半に目が覚め二度寝、7時の寺の鐘で目が覚めて三度寝。結局起きたのは10時前。で、ガラケーをスマホに買い替えようかと散々迷う夢を見た。朝食後はなでしこのアメリカとの親善試合をなんとなく見る。途中で大儀見(永里に戻ったんじゃなかったっけ?)が2枚目のイエローをもらって退場も結果は3-3の引き分けという、今改めて考えるとなでしこはアジアで五輪出場を逃したんだっけな、ということが嘘のように思えるほど健闘。その後夕方まで相場も、またまたストップを一発食らう始末。キリンカップ終了後、遅ればせながらこれまた唖然とするほど悪かった雇用統計を受けてすんごいドル売りになっているところに後出しで乗っかろうとしたのだが、スキャルピング用にストップの幅を物凄く狭くしていたことを忘れていてストップがついてしまうという不覚。一応ちょびちょびぐらいは取り戻したものの、ストップが余計だった。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク