7月11日、月曜日。
どういう加減か、さしたる理由もなく7時半前に起きてしまった。昨夜寝たのは3時過ぎ、当然睡眠が足りず猛烈に眠い。最初から二度寝しておけばよかったのかもしれないが、起きて階下に降りてしまったものはしょうがない。朝食後、デスクトップのPCに向かって相場のトレードをちまちまと始めたはいいものの、如何せん、あまりにも眠過ぎた。そんなわけでポジションをスクエア(ポジションを持っていない状態)にしたところで10時ごろにソファで横になる。
すると、二階の押し入れの中から小さい犬が出てきて、その犬を飼うという夢を見た。考えてみると僕は犬を飼ったことがない。夢の中の僕はただひたすら小さい犬を腕に抱いているのだった。
目が覚めると1時だった。なんと3時間も寝てしまった。これでは朝起きた意味がまるでない。ハナから二度寝するんだったと思うものの後の祭り、顔を洗ってまだ寝起きの頭でぼうっとしたまま相場のポジションを取ってしまった。ここからが本日の悪夢の始まり。後で分かってみるとなんてことはない、昨日の選挙結果を受けて安倍晋三の口三味線で日経の株価が馬鹿上がり、それでドル円がひたすら棒上がりした日だった。それに対してショート(売り)を打ちまくっていたのだからどうしようもない。気がつくとバタバタとストップを食らいまくっていた。なんと5連発。どういうわけか今日のような日に限っていつも通り損切りせずに各ポジションがストップを食らうのを呆けたように見ていた。これで久々の大敗。感覚としては二週間分ぐらい後退。結局またコツコツドカンをやってしまった。夕方から気を取り直してまたコツコツとスキャルピングでほんのちょっとだけ挽回するも、これが本当の後の祭り。まあいい勉強になった。しかし、どうしてこういう日というかこういうときはポジションをひっくり返せなくなるのだろうか。一度売りで想定するとなかなかそれを買いにひっくり返せない。
そんな感じで今日の相場は惨憺たる有様、しかも気がつけば週明けの月曜日、何やってんのかなあと自分でも思う。週明けは気をつけなければ。夜までやらないぐらいでちょうどいいのだが。
夕方いつものように母のところに面会に行く。昨日今日と母はわりとしっかりしている。僕が行くと気を使っているのか、ベッドの上で起き上がったりする。それで帰るときにいつものように「じゃあまた明日」と僕が言うと、今日の母は「じゃあ明日まで待ってる」と言うのだ。その言葉を聞いて、実に母が不憫に思えた。
そんなわけでドン・ウィンズロウ「犬の力」読了。ドン・ウィンズロウを読むのは、処女作の「ストリート・キッズ」以来。その「ストリート・キッズ」がわりと青春小説っぽい印象がおぼろげながらあったのだが、久々に読んだ今作は麻薬戦争を扱って非情極まりない筆致、これまでの作者に抱いていた印象ががらりと変わってしまった。凄惨な描写も多い。魅力的な登場人物が多くて、テンポよく読ませるストーリーテリングが素晴らしい。とにかく面白かった。続編の「ザ・カルテル」もいずれ読んでみたい。