逆転、くわばらくわばら

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母のところの駐車場から見た夕景。

12月8日、木曜日。

8時36分という、このところではそれなりの時間に起きた。恋愛的な部分もあり、淫夢のような印象もある夢を見ていたんだけれど、起きた途端に具体性が消え失せてただ印象だけが残った。いい感じの夢だったので思い出そうとは思ったものの、それよりもまず「8時36分」という起きた時間を手帳に書くまでは覚えていなければならないので、台所で時刻を書き留めたころには夢の内容はもう思い出せなくなっていた。台所のブラインドを上げると外はうっすらと雪景色になっていた。とはいうものの、道には雪は積もっておらず、ああ雪が降ったんだな、と思う程度。午後には晴れてすっかり跡形もなく融けた。

今日のメインイベントは鹿島が出る夜のクラブW杯。なので母のところにもいつもより早めに行くために、相場は午後早々までしかできないと思っていた。昼過ぎから持っていたポジションが利益が出ていたんだけれど、途中から物凄い睡魔に襲われてしょぼいところで利食って昼寝。目が覚めて母のところに面会。帰宅後、夕飯を食べながらアマゾンのプライムビデオで三池崇史監督「インプリント ~ぼっけえ、きょうてえ~」を見ていたんだが、試合が近づいたので一時停止してふと相場のチャートを見て、魔が差したというかなんというか予定外のポジションを成行で取ってしまった。すると直後に立て続けに指値が2つ成立も含み損になって身動きが取れず、そのポジションを抱えたまま鹿島対オークランド(ニュージーランド)の試合が始まった。

何しろ塩漬けのポジションを抱えたままなので試合になかなか集中できない。それに前半はお互いに様子見の色合いが濃く0-0のまま前半が終了。この辺でポジションの3分の1(成行で取った分)を損切り、これで日中のプラスのほとんどがなくなった。試合は後半に入っていきなりセットプレーからオークランドにヘディングを決められて先制される。ところが鹿島はぱっとしなかったファブリシオに代えて赤崎を投入、小笠原に代えて金崎を入れて左サイドをやっていた柴崎をボランチに移すと劇的によくなり、特に前半サイドで凡庸なプレーやミスが目立った柴崎はボランチに入った途端に見違えるようで、金崎が入った途端に前線がにわかに活気づいて攻撃のスイッチが入った。まずは永木のパスから赤崎が決めて同点。山本脩斗のクロスを土居がヘッドで折り返したところを金崎がヘッドで決めてついに2-1と逆転。という具合に後半になっていきなり試合は盛り上がった。

という試合に集中するために残りのポジションは試合中に同値になった辺りで決済。試合は残り時間を鹿島らしくしのいで逆転勝利、しばし興奮冷めやらず。しかし試合終了直後の9時45分にECBの政策金利発表という大きなイベントがあったので念のためにまだ残っていた指値を外しておく。結果的にはこれが大正解、今日一番のファインプレーと言ってもいい。というのも、一応朝見立てていたユーロドルはレンジを上抜けしそうだが最終的には戻り売りになるんじゃないかという予想は完璧に当たっていたんだけれど、その動き方が半端なかった。政策金利発表と同時にユーロドルは70ピップスも上昇したかと思うとその後200ピップスも下落するという物凄い乱高下、ここまでとんでもないボラティリティになるとは想定外だった。なので、ユーロが物凄い勢いで下がっていくのをただ唖然として見ているだけだった。

というわけなので収支的には今日はほぼ何もしていないのと同じ。ただ、指値を外していなかったら完璧に串刺しになってストップがついていたので大怪我をしなくてよかったという感じ。くわばらくわばら。

ということで本日の相場は諦め、「インプリント」の続きを最後まで見る。残酷描写ゆえにアメリカのケーブルテレビで放送できなかったという作品だが、確かにエグいし気持ち悪かったが作り物っぽいしそこまでの映画かなと思った。原作(「ぼっけえ、きょうてえ」)は昔読んだのだがこんな話だったっけ? という感じ。主役の外人が大根役者でかなりしらける。ただ作り物っぽいとはいうものの悪趣味度合いは半端なく、後味は物凄く悪くしばらく気色の悪さが抜けなかった。それで口直しに「深夜食堂」を1話見たら今度は幽霊が出てきた……。

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