Have You Met Miss Jones?

11月9日、木曜日。

もちろん僕はミス・ジョーンズに会ったことはない。恐らく。もしかしたらロスかニューヨークかロンドンのどこかで擦れ違ったかもしれないけど。この曲は学生時代にジョー・パスのギターソロでよく聴いた。この、フィル・ウッズとエンリコ・ピエラヌンツィのデュエットの演奏は素晴らしい。正直言って、アルトサックスよりもテナーサックスやソプラノサックスの方が好きだし、それにどこか軽い印象のあったフィル・ウッズだが、このライブの録音は彼の息遣いが伝わってくる。とかくセンチメンタリズムに埋没しがちなピエラヌンツィもここでは軽快だ。ウッズのアルトサックスがマイクから離れたり近づいたりするのが聴く分に難点になるというよりも、生々しさを感じる。

ということはともかく。またやってしまった。

なんで11時過ぎまで寝るかな……。今日頑張る予定は一体どうしたのか。それはそれとして、月給150万云々という夢で、かつてヘッドハンティングされたことを思い出した。もう15年も前になるが最後に勤めていた会社ではモバイルコンテンツ(要するに着メロや着うた)のプロデューサーとして、一時はそれなりに僕のプロデュースする着メロは世界一と言う部下がいたりしてブイブイ言わせていたし着メロ界隈ではちょっとばかり名が知れたころもあったのだが、そんなときに一本の電話がかかってきた。それがいわゆるヘッドハンティングを行う会社からの電話だった。とにかく一度話を聞いて欲しいというので、確か五反田辺りの喫茶店で会った。電話では年収1500万という話だったので、いよいよ俺にもそんな話が舞い込むようになったかと思って話を聞いてみると、笑っちゃうことになんとそれが最初に就職したオリコンの話だった。20年前に勤めていた会社からヘッドハンティングとは、茶番だ。と思ったら案の定オリコンと細部を詰めていたわけでもなかったようで、結局オリコンの社長(僕が勤めていたころは社長の息子だった)がもっと若い人がいい云々ということでこの話は立ち消えたのだが、今回夢を見てちょっと思ったのは、大学を出て勤めたころは日本で二番目に給料が安い会社なのではないかと思っていたのだが、もしかしてあのまま我慢して20年以上勤めていたならば、年収が1500万になっていたかもしれないな、とふと思ったのだ。確かに20年も経つと、六本木を歩いているとタマに擦れ違う元編集長だったタルちゃんや営業の滝口さんとか、当時の同僚は皆系列会社の社長とか役員とかになっているのだった。結局のところたらればの話で、実際のところは新卒で手取りが10万にも満たなかった会社が、ただ長くいるという理由で急に太っ腹になるとはにわかに思えないが……あくまで可能性の話としてはあり得たんじゃないかとふと思った。詰まるところ、もしかしたらあり得た未来ではなく、あり得た過去である。

なんか前振りが長くなってしまった。

ともかく、朝食後の珈琲を飲んでいるとパジャマから着替える前に昼になっていた。驚いたのは日経平均がまるでアホのように上がっていたことで、400円以上も上がっていたので一体何事なのかと驚いた。で、さらに驚いたのは着替えて書斎のPCに向かうころに後場が始まるとどんどん下がり始め、ついにはマイナスに転じてしまうという乱高下、あまりにも極端な動きなのでにわかにはついて行けず、半信半疑でちびちびと売りのスキャルをするに留まった。ところで、思うところあって今日からトレードのロットを倍にした。というか、ここ最近ずっとロットを半分にしていたので、以前に戻したということ。だがしかし倍となるとなかなか慣れないもので、当たり前だがちょっと動くと損益がこれまでの倍の金額で動くということで、びびってすぐに利確してしまう。元に戻すといっても慣れるまでまた時間がかかりそう。そんなわけで、今日の相場は基本的にドル円を戻り売りしていればいいというかなり分かりやすい相場だったのだが、おっかなびっくりちびちびとやっただけに終わる。うーん。

とか書いているうちにまた遅くなってしまった。明日は頑張らない。午後に歯医者の予約、夜は代表の親善試合、ブラジル戦。まあ惨敗だろうなあ……。

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