予断

2月22日、木曜日。

昨日の日記を書いたあとに、何故俺は毎日こんなにプライベートなことを書いているんだ? という根源的な疑問が湧いた。たぶんそれは日記だからなんだろうけど、では何故その日記を公開しているのかという次の疑問が。正直なところ、こんな風にプライベートなことを毎日書いて、それを読んでいる人は果たして面白いのだろうか。実に当たり前なことに、読んで面白いような毎日を過ごしているわけではないのだし。実際のところは、自分でも忘れてしまったどこかのタイミングで、いつの間にかここが日記になってしまったということなのだろう。たぶんそれはうつ病が酷くなり薬漬けになって時間の感覚とか記憶が怪しくなり始めたころだろう。元々ここは、ブログという形になる以前の方が内容はブログっぽかったのだ。

などということをくどくどと考えてもしょうがない気がするので、とにかく根本的にこれはまずいのでは、と思うまでは日記として書いていこう。そんな風に気がついたころには既に手遅れなんだろうけど。

こんな風に一日はちょっとした罪悪感をもって始まった。ついでに少々眠かった。台所がやけに寒いと思ったら、外は素晴らしい天気だった。

なんとなく嫌な感じで目が覚めたこともあるのだが、昨日がいい日だっただけに、確率論からしても今日はそれほどいい日にはならないのだろうな、という予断がどこかにあった。滅多にないいい日がそんなに続くわけがないと。

結果的に今日は前掲の写真を撮るために外に出ただけで、後はずっと家に篭っていた。午後に昼寝はしたものの、夕方まで相場のトレード。で、相変わらず勇気がない。回数だけはそれなりにトレードしたものの、肝心なところでちびってしまうので収支があまりにもしょぼい。夕方近くに持っていた売りポジションも、下がってきてプラスに転じたところですぐ利食いしてしまった。なんでこんなに勇気がないんだろう。我ながら感心するほどである。たぶんそれは前述の予断というか嫌な感じが抜けなかったからだと思う。

夕食後はオリンピックの複合団体を見たが、日本はジャンプを終えた時点で3位だが、個人戦の結果からどう考えてもドイツが圧勝するだろうし、クロスカントリーで3位を守るのは到底無理だろうと思って見ていたら案の定そうなった。日本は3番目に走った山元があまりにも弱過ぎた。結果、離れた4位に。まあこの辺からして、さしていい日には思えない。

その後の夜はまた相場も、これでもかというぐらいにちびる。そもそも今日は想定自体がまったくもって当たっていた。夜の指標後も、ここで売るんだろうなとか、ここで買うんだろうなというところがことごとく的中しているにもかかわらず勇気がなくてポジションを取れない。取っても瞬時に利食いしてしまう。まったく、世界中で僕よりも気が小さい人間は存在しないのではないだろうか。

今日の日記は久しぶりにリー・リトナー&ジェントル・ソウツのアルバム「Sugar Loaf Express」を聴きながら書いている。故エリック・ゲイルがクソ懐かしい。

ともあれ、考えてみれば毎日がいい日であっても一向に構わないはずなのだが、どうもスタートの時点で思考がネガティブというか、だからうつ病なのだろうか。とりあえずくどいようだが勇気が欲しい。そしてたぶん勇気というものは、それなりに値段が高いものなのだ。そしておそらく、勇気とは無謀と同義なのだ。無謀になりたい。

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