苦い薬

8月9日、木曜日。

朝、9時50分に固定電話が鳴る。どうせなんかの営業だろうとシカトして寝ようと思ったが、いつまで経っても鳴り止まない。仕方ないので出てみると、母の大学時代の同級生という人からの電話だった。年配の人の習いで話が長い。眠いし途中でいらいらしてしまった。そんなわけで、あと20分寝ていれば7時間眠れていたという状況で無理やり起こされたので朝食後ぐだぐだになり、書斎でPCに向かって相場の想定とかしていたものの少しばかりと思ってベッドに横になってしまった。すると、目が覚めるとなんと2時間以上経過していた。

というわけで午前中に起きた意味がほとんどなかったのだけれど。その後ようやく相場のポジションを取る。がこれがなんというか、ドル円の戻り売りのポジションを取ったつもりなんだけれどもいつまで経っても落ちてこない。途中一度利食えるチャンスはあったのだけれど、想定まで下がらなかったので我慢しているうちにまた持ち上げられて、今度は本当に下がらなくなった。ポジションだけが増える。そんなことをしているうちに6時を過ぎてしまい、結局ストップの位置だけ調節して母のところに面会に行く。正直これはストップがつくだろうなと思った。母のところでもときどきスマホでポジションが生き残っているかどうかチェック。ところが本当にいつまで経っても下がらない。母のところから帰宅後夕食。まだ下がらない。というか、母のところに行っている間にストップまで0.6ピップスというすんでのところで助かって生き残っていた。そういう意味ではストップの位置が絶妙だったと言えなくもないが。夕食後、いっかな相場は落ちてくれず、刻々と9時半の指標が近づく。これは指標で上に飛ばされたら一発でアウトだなと思ってはいるものの、経験上ぎりぎりまで様子を見ることにする。すると9時を回って指標の時間が近づいてからようやくちょびっとずつ下がってきた。それでもこれだけ落ちないということは指標が上振れしたらひとたまりもないなと思って固唾を飲んで指標の結果を待つと、幸いにして指標は悪かった。なので一発でストップがつくことは免れたものの、指標結果が悪かったにもかかわらず今日はなかなか落ちてくれない。一瞬だけプラスになるもまた戻り出す。全然下に走りそうにはないし、ここまでの経過からいってこれはちょっと無理そうと、ちょっと戻ったところで損切りしてしまった。ところが案の定というかなんというか、自分が損切りしたところが戻り高値でそこからじりじりと落ちていって、結局蓋を開けてみれば1時間半我慢すれば十分利食いできていた。まあなんていうか、そこまであまりにも落ちない相場だったので、自分も相場も信じることができなかった。しかしなんていうか、結局夕食前に日通しの高値をぎりぎりのところでクリアしていて、指標後はそこまで戻らなかったわけだから、目をつむってずっと我慢していればそれでよかったのである。なんつーか、敗北感半端ない。最近相場を始めたころよりも勝てないと思っていたが、これでは勝てないわけである。

という傷心を抱えたまま、今日もアマゾンのプライムビデオで香港映画、アンドリュー・ラウ監督「インファナル・アフェア」を見た。ハリウッド史上最高額でリメイク権が落札したというので期待して見たのだが、音楽の使い方、そもそも音楽そのものがあまりにもダサい。昨日見たナ・ホンジンの洗練された演出に比べるとあまりにも演出にセンスがない。というわけで、ナ・ホンジンのセンスのよさを改めて確認するだけに終わった。続編が3まで作られたみたいだが見る気なし。

しょうがないので、またまた明日頑張ることにする。つーか、今日は途中まであんなに頑張っていたのになあ。最後で頑張りきれなかった。

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