第三の男

10月30日、水曜日。

7時55分起床。

日中は昨日手をつけられなかった、母が亡くなった後の手続きをもろもろ。葬儀会社の人からもらった表には裏表にびっしりやるべきチェックリストがあったのだが、銀行やら役場を駆けずり回って一気に片付ける。そんなわけで家の登記以外は全部済ませた。こんなに一度にいろんな事務仕事をやったのも珍しいというか、あまり記憶にない。

夕方、弟夫婦が仙台に帰って行った。すると、それまで弟夫婦があれこれ言うのを煩わしいなと正直思っていたのに、突如として物凄くひとりになったという孤独感に襲われた。実際問題としてこの10年間というもの、ほぼほぼ家でひとりで暮らしていたわけなのだが、ただ母に面会に行くことがなくなっただけで、ちょっといたたまれない気持ちになってしまった。それをごまかすために町営の温泉に行ったり、業務をしたりした。

結局のところ、父が亡くなるまでが第一の人生で、母が亡くなるまでが第二の人生、つまり今は第三の人生のフェーズになった。そしてその第三の人生はとてもとても、孤独なものだったのだ。

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