Decades、日本×オマーン、宇宙戦争

昨夜寝る前にPCの電源を落とそうとしたら、ヤマザキからキーボードソロのファイルが届いていた。ピアノソロ、シンセソロ、それぞれ2バージョン。なにより嬉しかったのは、ヤマザキがやる気を形にして見せてくれたことだ。この日記にもたびたび書いているように、最近の僕は被害妄想が強く、ようやく学生時代のバンド4人のうち3人が揃ったが、いざ曲を送るとなると本当にやりたいと思ってくれる曲なのだろうかと不安になる。こういった被害妄想は多分にFacebookというSNSの性格から来ていると思われるのだけれど、何故かというと、Facebook上の友達というのはほとんど学生時代のサークルの同級生、後輩なのだが、学生時代にそうだったように、結局のところ僕らは浮いてしまうのだった。何しろフォークソング愛好会というサークルだし、テーマ一発で後は全部アドリブ(従って1曲の演奏が10分とかになることもしばしば)、レパートリーはほぼ全部オリジナル曲、なんていうバンドは僕らのバンドだけだった。浮いて当然である。大学のカフェテリアにたむろするサークルの仲良しグループというものに3年以降はまったく馴染めなかったし、他のバンドが何をやっているのかほとんど知らなかった。あれから30年経って、僕以外の2人はプロのミュージシャンだし、僕は確かに音楽のプロではあったが、プロの演奏家ではない。だからいまだに学生時代のように僕が全部曲を書いてアレンジをする、っていうのに若干の意識のずれがあるのではないかと気が気じゃない。いずれにせよ、僕は昔から何事も考えすぎる。

今日は9時起床、午前中はヤマザキのソロを入れてみてバージョンを選び、それからベースやピアノの気になるところをちょっと直した。で、ダルビッシュの登板試合を例によってネット観戦、いつもいつも同じことを書いているけど、敗戦投手になるような内容じゃなかった。あれだけエラーしてしかも打てないとなると勝てるわけがない。夜はもちろん、W杯アジア最終予選、日本×オマーン戦。3-0というスコア以上に、あまりにも力の差があった。しかし、3次予選で北朝鮮とウズベキスタンに不覚を取ったように、いつも力の差がそのまま結果に反映されるとは限らない。しかし、今日の試合に限っては、オマーンにとって、1点を取ることがほぼ絶望的な試合だった。今日の日本代表がトップコンディションだったとは思わないが、とにかくこと組織的な守備に関しては抜群の出来だった。あれをコンスタントに出来れば、アジアでは容易なことでは負けないだろう。大体において、こんなところで負けているようでは、W杯に出てもしょうがないだろう。で、テレビを見ない僕にしては珍しいことに、チャンネルそのままで映画「宇宙戦争」を見た。子供のころ読んだ小説がどんな映画になっているのか、興味津々だったから。トム・クルーズ、スピルバーグという組み合わせはどちらかというと僕の好みではない。特にスピルバーグは僕の趣味ではない。たぶん、あまりにもハリウッド的だからだと思う。それはともかく、最新のCGで映画化された「宇宙戦争」、序盤のマシンが登場する辺りは半端なく怖かった。たぶん、映画を見ること自体が久々だったせいもあるだろう。しかし、徐々にそれにも慣れてきて、映画が進むに連れてどんどん怖くなくなる。やっぱりスピルバーグは少々サービス過剰なところがある。原作にちょっと味を付け過ぎた感が。もっとシンプルな、リドリー・スコットの「エイリアン」のような原初的な恐怖で押し通した方が怖かったと思う。ハリウッド的ラストシーンのために人間ドラマを作り過ぎているし、その美し過ぎるラストはちょっとしらける。あまりにも予定調和。とにかく意味不明に殺戮を続けるマシンだけならかなり不気味なのだが、宇宙人が登場すると途端に荒唐無稽に感じてしまう。同じようにサービスてんこ盛りの黒澤明「隠し砦の三悪人」は、観客を裏切り続ける。そこにこそスリルがある。したがって、めでたしめでたしのラストでも爽快感がある。

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