5月13日、月曜日。
なんの加減か朝6時台にトイレに起きた。それで尿意は凄いのにおしっこがなかなか出ず、これは前立腺肥大という奴だなと。もちろん二度寝して結局起きたのは11時過ぎ。今日の夢には昔自分がプロデュースしていたシンガーソングライターのMが出てきた。夢の中で僕はMにいかに彼の音楽が売れないかということを滔々と説明していた。
一夜明けてやっぱりというか、数日間にわたった買い物欲から来るある種の興奮状態の持続は治まっていた。反動の物凄い後悔の念が来るかと思いきやそうでもなかった。不思議なくらい落ち着いていた。なんていうか、たぶんもうすっかりすべてを受けれていたんだと思う。ただし、起きたときからしばらく頭痛はしたけれど。
午後、ブラウザや取引ツールを目一杯立ち上げてトレードをしていてふと気づいた。これだけ同時に立ち上げても問題ないじゃんと。つまり別にパソコンを買い換える必要はなかったのだ。それにいくらいいCPUを使ってもネットの通信速度が上がらない限りそれほど劇的には変わらないだろうとも思った。要は昨晩大枚をはたいた買い物は無駄だったということだが、それでも何故か今日は淡々としていた。まるで何かの境目を越えたかのようだった。たぶん実際になんらかの境界線を越えたのだと思う。
玄関の草取りを少々やって愕然としたのは、左手の握力というか指の力が極端に落ちていることに気づいたからだ。一体何の加減なのか、これは今日突然来たのかそれとも徐々に体力的に落ちたものなのかはよく分からないが、いずれにせよ自覚できるくらいに落ちていることは確かだった。それで、夜になって数年前にHにもらった握力グリップを久々に取り出して左手で使う。結局毎日やらないとダメなんだろうな。
3時半に歯医者に行くと、待合室には誰もおらずまったく待たずに済んだ。差し歯の土台を作るというので脱脂綿みたいなものを噛んでいてくださいと言われて恐らく10分ぐらい放置されたのだが、それが永遠とも思える時間に思えて気が遠くなりそうになった。まだ差し歯をつけたわけでもないのに、今日の治療費は馬鹿高かった。散財の匂いがする。それから髪を切ろうと1000円カットに行ってみたのだが月火定休と書いてあって断念。
そういえば昨日の日記に書くのを忘れたが、昨日の夜母のところの帰りに道を横切るハクビシンを目撃した。最初はタヌキ(特養の門のところで何度か見かけた)かと思ったがそれにしては痩せているしかといって猫にしては胴体が長い。よく見るとハクビシンだった。野性のハクビシンを見るのは初めてだ。町内会の集まりで、うちの向かいの寺にハクビシンが棲みついているという話題がよく出るのだが、一度も自分で目撃したことがないのでいわゆる都市伝説、この場合は田舎伝説になるのか、その類だと思っていたのだが。そういえば以前、同級生女子のOさんが吉祥寺にもハクビシンがいると言っていたな……。