不在

11月16日、月曜日。

以前一度調子が悪くなったことがある内線式のドアチャイムがとうとう壊れたようだ。朝隣の家の人が町内会費を集めに来たのにも気づかなかったし、午後は玄関脇の書斎にいたにもかかわらず西川町の住職が来たのに気づかなかった。後で電話して訊ねると来たのは2時半ごろだという。手帳を見るとちょうど煙草を吸っている時間で、うとうと昼寝をしていたわけでもない。ピンポンをしたのですがと言っているので、要は屋内でチャイムが鳴らなかったということだ。しょうがないのでアマゾンでワイヤレスのドアチャイムを注文した。明日届く予定なのだが考えてみるとドアチャイムの音が聞こえないので届いたことに気づかないかもしれない。というわけでラベルに「ドアチャイムが壊れています。お手数ですがドアを開けてお声がけをお願いいたします」(今考えると変な日本語のような気がしてきた)と印刷してドアチャイムの上に貼っておいた。ということはつまり、今夜は施錠せずに寝るしかないということである。

日中はトレード。夕方に無事利食いも、途中何度も挫けそうになってベッドに横になったり。

今日も彼女は沈黙。昨日もそうだと思っていたのだが、夜一通だけショートメールが届いていた。ヘッダーだけみるとごめんなさいという内容だった。夕食後そのメールだけ読んでみた。しかし、ありとあらゆる言辞を弄して一人の男に悪罵侮辱の限りを尽くして、一度謝って済むと思っているのだろうか。これを許したら自分はプライドのかけらもない男になってしまう。

今日は早く寝るかな。

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