11月17日、火曜日。
夜、さる山中を運転しているとムササビが飛んできてフロントガラスにぶつかった。もしかしたらモモンガかもしれないが色から察するとムササビだと思う。いずれにしろ一瞬だったのでただの大きな枯れ葉だったとしても不思議ではない。
それはともかく、昨日アマゾンに注文したワイヤレスのドアチャイムは無事届いた。それはいいんだけどその荷物が届いたときにちゃんとドアチャイムがピンポンと鳴ったのだ。まあ「壊れています」とわざわざ貼り紙しているのに押す方も押す方だとは思うが、要するに昨日だけ壊れていたということなのだろうか。どっちにしても台所にいると音が小さすぎて聞こえなかったので、新しいものを買ったことは間違いではない。ワイヤレスの受信機を書斎と台所に設置。コンセントをひとつ食うのが難点といえば難点。
陳浩基「網内人」読了。
陳浩基『網内人』読了。ヒロインに魅力がなく筆力のない著者が書く前半はとにかくつまらない。変わり者の主人公が登場してようやく、という感じだが、後半になると今度は仕掛けが多すぎて意外性が過剰な気も。もうちょっとシンプルでスリリングに書くことはできないものか。我慢して読めば面白いけど。
— Sukeza (@anykindoflove) November 17, 2020
ツイートにも書いたけれど主人公の一人でありヒロインであるアイがとにかくまったく魅力がない。もう一人の主人公であるアニエはある意味スーパーマンみたいな設定なので、それに対比するために凡人であることを強調したのかもしれないが、それにしても女性としての魅力が微塵も感じられないのはこの小説の大きな欠点だろう。続編を書く予定ということで組み合わせとしてはジェフリー・ディーヴァーの「ボーン・コレクター」のリンカーン・ライムとアメリア・サックスのようにしたかったのだろうけれども。冗長な前半と違って後半はとにかくいわゆるところの「どんでん返し」の連続で、これでもかとひっくり返してくる。ここまでやるとなんだか辻褄合わせみたいな気もしないではない。とはいうものの、最後まで読むとそれなりには面白い。この作家は筆力・描写力はないもののアイディアは面白いので困る。しかし、特に国内作家のいわゆる本格物に比べれば面白さという点では数段優れている。くどいようだがもうちょっと文章が上手ければなあ。