ゲームの王国

9月14日、水曜日。

10時5分起床。昼寝少々。庭仕事少々。基本的に終日業務。

今日はトレードで都合3回失敗した。いずれも日中少しばかりプラスになってからで、後は指標時までやらなくてもいいかなという余計なトレードだった。最初の失敗はかなり焦った。今日もドル円はボラティリティが高く、あっという間に50ピップスも担ぎ上げられてしまい、本日の想定からすると200ピップスやられて一撃でお陀仏ということも考えられたが、売り上がることをせず下がるのを我慢して、5ピップスの損切り。結果的にはあと20分待っていればポジションはプラスに転じてはいたのだが、ナイスな損切りだったと思う。次も待っているのがヒマでつい余計な売りポジションを持ってしまい、これまた損切り。これもまたあと20分待っていればプラスに転じていたが、米長期金利が上がっているのに逆張りの売りポジションを持ったのでそもそもトレード自体が失敗トレード。3度目の失敗は指標後のトレードで、言わば売り遅れ。建値ジャストで叩いたつもりが微損。

という具合に3度も失敗トレードをしたのに、ほんのちょびっとではあるが奇跡的に今日はトータルプラスで終われた。それだけでもありがたいと思わねば。とにかく動く幅が大きいので難しいトレードが続く。

小川哲「ゲームの王国」読了。

不思議な能力を持った人間とかが出てくるし、最終的には2023年という近未来が舞台となるので、そういう意味ではSFと言えないこともないが、いわゆるSF小説を期待するとまったく別物であることに気づくだろう。ある意味ウエルベックの書くSF小説とかに近いかもしれないが、ツイートでマジック・リアリズムと書いたようにむしろガルシア=マルケスやバルガス=リョサといった中南米の作家の作品により近いような気がする。この大作を作者は実質アマチュア学生として書いたというのだから驚き。そもそもカンボジアを舞台に書くという発想はどこから来たのだろうか。ともあれ、前半はクメール・ルージュの支配するポル・ポト時代の悲惨な共産主義社会が描かれ、後半は一転して2023年の近未来に飛び、タイトル通り最終的にはゲームの中で物語が進行する。僕自身はもう20年くらいゲームというものをやっていないので、ゲームというメタファーは読んでいていささか戸惑う部分はあった。それにしても力作で、読み終えた感はある。大作だが、読み終えた今思うと途中読んでいてダレる部分がなかったのは凄い。それぐらいリーダビリティは優れている。最新作の舞台が満州だというのだから、面白い作家だ。

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