終わりと始まり

12月6日、火曜日。

ワールドカップ、日本 1-1(PK1-3)クロアチア。

この試合について言いたいことは実はそれほどない。日本はよくやったし、自分が思っていたよりも強かった。前回大会では2-0とリードした数分間だけ夢を見たが、今大会は120分以上の夢を見せてくれた。ただ、前田大然のゴールで1-0とリードしたとき、これでいける感はなかった。もちろん嬉しかったが、むしろ嫌な予感の方が強かった。

今日になってツイッターのタイムラインにはこうすれば勝てたという自論を展開する人で溢れている。日本に立ちはだかる8強の壁とはなんなのか。それは一度も8強に進んだことがないというメンタルだけの問題だと思う。何故日本はPK戦に弱いのか、というのもしばしば机上に上げられているが、それもまたメンタル。そもそもGKは毎日PKの練習をしているようなもの。ただ日本だけがメンタルが弱いのかというとそうでもないと思う。外国人だから強いとは一概に言えない。

結局のところ、自説を滔々と述べる人たちのうちの一体何人が、日本がグループリーグを1位で突破すると思っていたのか。それもドイツ、スペインを破って。たぶんただの一人もいないだろう。もちろん僕もその一人だ。実際、日本がドイツ、スペインに勝ってコスタリカに負けると言い当てたのは僕が知る限り動物だけだ。大会前に僕が期待していたのは、上田綺世のゴールだけだった。それはとうとう見られなかったが。

試合後、モドリッチが日本がドイツとスペインに勝ったのはフロックじゃないと語った。実際問題として日本が強くなっていることは確かだ。そして僕らは、一試合一試合それを目の当たりにした。それだけでもありがたい。いいものを見せてもらった。ただ次が4年後ということだけがもどかしい。

ときに、日本の試合のキックオフと同時に僕は口座をひとつ飛ばした。本当に0時ちょうどにゼロカットされたのだった。そんなわけで試合の始まりを激しい失意の中で見た。僕という個人の人生はもう詰んだのだと思った。また同じミスをして。確かにこれは終わりだった。そして、日本代表のワールドカップも終わった。

今日は11時38分に起きて、13時に精神科だったので朝食後ゆっくりもできなかった。帰宅後、入金が反映されるのを待つしかなく、しばし放心状態で結局昼寝してしまった。目が覚めると入金されていたので、ちまちまと、またイチから出直しのトレードを始めた。目標は勝つことではなく、二度と同じミスを犯さないことである。

それはそうと、そういえば昨日安いものだがピアノ音源をひとつ買った。ところがシリアルナンバーがすぐ届かなかったのでそれが余計なトレードをすることに繋がったのだった。夜になってシリアルナンバーが届いたので、インストールして試してみたのだが期待が大きかっただけに案外だった。で、一夜明けて考えるにこれは音源の問題ではなくMIDIキーボードがピアノタッチではないことが原因だということに気づいた。少なくともシンセ鍵盤ではなく最低でもセミウェイトの鍵盤が、ピアノ音源を弾くためには必要だということに。シンセ鍵盤だとどうしてもベロシティが大雑把になってしまう。最初はサンプリング数の問題だと思っていたが。ただ、卓上で使っているMIDIキーボードとは別にキーボードスタンドに設置してあるシンセでピアノを弾いても、シンセ鍵盤なのにそれほど違和感がないのは恐らくダンパーペダルの違い。これはもっと早く気づいていて、これまでMIDIキーボードのダンパーにフットスイッチを代用していたのだが使いにくいことこの上ないので先日Amazonにダンパーペダルを安いものだがひとつ注文してある。恐らくブラックフライデーセールのせいでAmazonのわりには届くのが遅くまだ届いていないが。

と書いた後でもう一度いろいろ試してみた。すると、ソフト音源よりよく聴こえていたシンセは、ピアノとストリングスが同時になっているからであって、ピアノ単音にすると実にしょぼかった。で、肝心の音源の方だが、弾き方で大分変わることが判明。どうもシンセ鍵盤に慣れてしまったせいで弾き方に強弱のメリハリがなくなっていただけっぽい。ただやはりシンセ鍵盤(オルガンタッチ)だと強弱のニュアンスをつけるのが難しく、ピアノタッチとまではいかなくてもセミウェイト鍵盤ぐらいは欲しくなる。

気がつくと長文になっている。昨夜というか今日の午前0時には失意のどん底にあったのだが、希望はまだある。まだ人生は続く。やはり終わりは始まりであるのだ。

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