The Last Day

7月19日、水曜日。

9時30分起床。終日雨。

今日が63歳最後の日。という風に書くと、いや、年が明けた瞬間に年齢は加算されるのだと頑強に訴える人が以前いたが、それは数え年と満年齢を混同しているのだろう。数え年であれば年が変われば加算されるが。例えば日本の享年は数え年。だから今年僕が死ねば享年は65になるわけだ。

When I’m Sixty-Fourという曲がビートルズにあったが、自分がその歳になるとは。考えてみると、昔は21世紀ですら遠い未来のことのように思えていた。それが今では逆に20世紀が遠い昔のように思えてしまう。

正直なところ、63歳も64歳もさして変わりはしない。やはり一番インパクトがあったのは還暦になったときだった。カテゴリーが変わった感が。つまり、還暦を過ぎたときから分類上は既に老人なわけで。ただ困ったことにいまだに自分が老人であるという自覚がない。

今日母と窓越し面会してきて、明日64歳になると伝えたが、そのあと母に今何歳?(母が)と訊ねると、58歳という答えが返ってきた。その割には生年月日を昭和から言わせると、正しい誕生日を言える。母に91歳なんだよと教えるものの、ああそうなのかという感じで、母にとっては58歳も91歳もさして変わりがないような感じだ。

実際、年齢というものはどの程度意識すべきものなのだろうか。考えてみれば12年前に悪性リンパ腫になったとき、首の脇に目立つ腫瘍ができなければ気づかないでそのまま死んでいたかもしれない。結局、人間なんていつ死ぬか分からないし、いつ死んでもさしておかしくはない。

いくつになっても結局はいつも今日しか生きられない。毎日が今日。それの繰り返し。だからとりあえず今日を生きればいいんだと思う。


夜、ヨウタロウとLINEが繋がって、例のJ-Popのリアレンジには参加できないということ。彼の所属事務所の社長のアレンジだし……ということで。それを言えばアレンジしてるのは自分の古い友人でもあるのだが。ちょっとバンドが分裂の危機。

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