決断その1

昨夜は何時に寝たのだろう? 日記を書いた時刻から察すると2時ぐらいか。とにかく、今朝は7時に目が覚めたのだがなんとなく2度寝をして8時起床。今日から、というか正確には昨夜からになるのか、自分んちで煙草を吸うときはruseyarnさんを見習って換気扇の下で吸うことにした。少なくとも、いちいち窓を開けて吸うよりは寒くない。

朝食後、何をしたらよいのか分からず、なんとなく青空文庫で夏目漱石の「こころ」を読んでいると母から電話があり、細菌性の胃腸炎と診断されてこれから点滴を受けるとのことだった。とにかく大病ではないらしく、ほっとする。夜もう1度電話で話をしたが、明日もう1度点滴するとのことだが今日1日は吐かずに済んだようだ。

3時ごろまで遊びの業務をやってみたが、やはり今の僕には業務に対するモチベーションがまったくといっていいほど欠けている。よって単なる暇つぶしにもならない。モスバーガーから昼食を買って帰り、その後は何もしていない。考え事をしただけと言っていい。で、ひとつの決断をした。安定剤を飲んで落ち着いた状態での決断なので、果たしてこれが正しい判断なのかはまだそれほど自信はなく、したがって決断その1という感じではある。しかし、気持ちの上ではまったくもって傾いた。正直、随分と長い間考え過ぎて悩み過ぎて、もう面倒になってきたのである。その決断とは、来月一杯をもってこっちを引き払って田舎に帰る、ということだ。

結局のところ、いろんな角度から考えてみたのだけれど、将来的に渡ってずっと田舎に戻らないという選択肢はない、という結論に至った。したがって、どうせいつか戻るのなら早い方がいいだろうと思ったのだ。一度そう決めてしまうと(安定剤の効用もあるのだろうが)少し気が楽になり、山形までの引っ越し費用がいくらかかるかネットや電話で見積もったりしてみた。やはり直行便だと10万ぐらいかかりそうだ。来月一杯までとしたのは、それが退去費用が一番安く上がるから。もちろん、どうせ帰るのならこっちで何もすることなくうだうだしているのなら、とっとと帰りたいというのも山々だ。基本的には、病院(悪性リンパ腫の予後検査)と歯医者の区切りをつけてからということになる。病院とメンタルクリニックからは転院するための紹介状をもらう必要もある。

一度は田舎に帰ると決めて前述のように気が楽にはなったのだが、夜になって安定剤が切れてくると困ったことにまた不安感がぶり返してしまった。よって、シャワーを浴びる前に本日2度目の安定剤を飲む。って、この状態は結局安定剤に依存しているということなのではないかと頭を掠める。

決断と書いているぐらいだからある程度腹は決まっているのだけれど、それでも田舎に帰る、田舎で生活するということに対する不安は多々ある。何しろあまりにも長い間都会暮らしをしているせいで慣れがない。戸惑うことも多いだろう。すべてが楽になって解決するわけではない。たぶん田舎の方が就職はより厳しいだろう。田舎に帰ったら業務からは完全に足を洗うつもりだから、当分の間、何をして過ごしたらいいのかも分からなくなったりするのかも知れない。ただ、そういうこともすべて、こっちにいても同じ悩みは存在する。以前も書いたように、当面の目標はのんびりすること、体力を回復させること、精神面を改善することだから、そのためには一番頭の痛い経済的な負荷を極力軽減させる必要がある。相対的かつ総体的に、田舎に帰った方がストレスは軽減するというのが今の判断だ。だが、前述のようにあんまり自信はないんだよね、実際。そのうちやっぱりもう1度考えた結果、なんて言い出す可能性はある。いずれにせよ、僕は今人生の岐路に立っている。

今日はジョンの命日だな。

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