光明のようなもの

8時過ぎに目覚ましをかけたのだが、9時起床。どうして起きられないのだろう。起きてみると、外は天気がよかったので思い切って自分の病院に行くことにする。なんで思い切ってなのかというと、初めて行く場所だからである。僕が乗っている母の軽自動車には、今流行りのカーナビなんてものはついていない。

一応昨夜のうちに病院のHPから地図を印刷はしておいた。たぶん車で40分ぐらいであろうと見当をつけて、10時5分前に出発。病院は山形市にある。バイパスをしばらく走っていると、標識に病院の名前が書いてあったので、曲がるところはすぐに分かり、迷わずに着いた。道が空いていたので35分ほどで到着。山形市に住む叔父から、県内で一番混む病院だと脅されていたのでそれなりに待たされることは覚悟。この病院は建物は新しく、施設は比較的充実している。巨大な駐車場だが、空きを探すのに一苦労。受付に紹介状とCT映像のCD-ROMを渡して、新患の待合室で待っていると看護師がやってきて、今日は血液担当の内科医がいない(木曜しかいないらしい)のでどうするかと言われた。循環器担当の医師の診察を一応受けて来週の予約をもらうか、それとも来週の木曜に改めて初診として受けるかどうするかと言われたけれど、普通は初診の場合、この病院では3時間待ちとか平気であるらしく、どうやら今日は比較的空いている方だと言うので、せっかく来たことでもあるしそのまま診察を受けることにした。すると、案の定すぐに呼ばれ、来週の木曜の予約をもらった。

帰り道、懸案事項であった自分の病院にも行ったし、天気がよいのでバイパスを走っているとドライブ気分、遠くの雪を被った山並みの景色に目をやる余裕があった。地平線を取り囲む山々の風景は、子供のころの記憶を呼び覚ます。改めて自分が山形に帰ってきたということを再認識した。なんだか気分が少しだけ楽になった。いい気分転換になった。

そのまま夕方まで業務、夕飯前に母の病院へ。午前中のいい天気はどこへやら、夕方から吹雪になっていた。病室に行ってみると、母は今日はベッドから起きて、足を床に着けていた。話してみると、今日は比較的落ち着いている。例の、僕が蹴っている映像がどうのという妄想は相変わらずだけれど、僕のことを嫌いになったのかと訊くと、僕のことは嫌いではないと言う。今日は話し方も穏やかで、いつものまがまがしい感じがない。なんだか少しよくなったように思えた。それで、最近の中では初めて、母の病院を訪ねてよかったと思った。

洗濯物を受け取って病院を出ると、今日は確実に開いている病院の傍の蕎麦屋に寄って、蕎麦の夕飯を食べた。帰宅してコタツに入ると、どっと疲れが出て、いつの間にか寝てしまったようだ。今夜はBSでノルディック選手権の女子ジャンプがあるので夜更かしする予定。

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