朝目が覚めたらもう９時前だった。
また恋をする夢を見た。もしかしたら、正確には恋をされる夢だったのかも知れない。というのも、僕は現実でもそうなのだが、どうもこの子は僕に気があるらしいという女性を好きになるという傾向（恐らく大概の人がそうで、人間の本能的な部分かも知れないが）がある。とにかく、夢の中に出てきたその女の子はどうやら僕のことを好きらしいのだ。で、その子の名前はカミラという。外国人ではなくて、正確なところは忘れたけれど、例えば中山カミラという具合に日本人、あるいは最低でもハーフである。
最初僕はその子の名前を聞いて「カーミラ
ネットで「カミラ」を検索してみた。するとそれは、イギリスの王太子であるウェールズ大公チャールズの元愛人で後妻だった。だからどう、ということはない。ああそうなのかというだけだ。僕の夢にはなんらの関連性もない。むしろ、吸血鬼カーミラの方がしっくり来るぐらいだった。
今日は母を総合病院に連れていく日だ。母の足、特に左足が酷くむくんでいて、右手の指もむくんでいて手に力が入らず右腕も上がらず、おまけに近ごろはどうも顔の右側もむくんでいるように見える。
１２時の予約だったが、２０分前に受付を済ませた。だがそこは総合病院の常で、診察に呼ばれるまでにかなり待たされた。で、一度診察後にCT、心電図、レントゲン、血液検査、尿検査をして、それからまた診察。この検査の途中から僕の方が具合が悪くなり、ぐったりしてしまった。この数日、体調が悪かったせいだと思うが。
結果的に、今日の内科医は分からない、というのが結論だった。一般的にむくみの原因となるのは腎臓・心臓などの内臓疾患、甲状腺の異常などが考えられるが、それだとすると全体的に均等にむくむのだと言う。母のように、足は左が酷く、手は右、という具合にばらばらにむくむのは原因がよく分からないと言う。もうひとつの原因となる悪性腫瘍の類も今日の検査では見つからず、局所的なむくみが起こる原因としては静脈血栓が考えられるが、それは普通のモノクロのCTでは見つけにくいということだった。なので、癌におけるPET検査のような色で判別するようなCTの検査を受けなければならないということで、それにはもっと設備の整った大きい病院で診てもらう必要があるということになり、結局僕がリンパ腫の予後検査を受けている県立中央病院宛てに紹介状を書いてもらうことになった。
そんな感じで終わったのは３時ごろ、僕は何故だか完全にへばっていた。病院近くのファミレス（と一応書いてあった店）に入り、２人で遅い昼食を摂った。食欲もあまりなかったのでサンドウィッチぐらいにしたかったのだが、ランチタイムぎりぎりでメニューはへヴィなものしかなく、僕が頼んだのはステーキということに。
帰宅してから僕はダウン、書斎のソファで寝込んでしまったが、今日になって母の友人やら親戚やらが訪ねてきてやたらと電話がなっておちおち寝てもいられなかった。体調の悪さ、特に異常な疲れは夜になってようやく治まってきたものの、逆に恐らく抑うつ状態に突入、昨日に引き続きすっかり憂鬱になってしまった。お蔭で今日も何も出来ず。ただ疲れて具合が悪くなっただけだった。
それにしても昨日といい今日といい、母が退院したというのに、夜になると決まって悲しくなってしまうのは何故だろう。実際のところ、恥ずかしい話ではあるが、昨夜も今夜も、僕はちょっと涙を流してしまったのだ。ホントにちょっとだけだけど。それぐらい、無闇に悲しくなった。
退院して以前のように妄想に陥ることはなくなったとはいえ、母はいろんなことがまだ覚束ないところがあり、ときどき妙な言動（妄想ではないが）をしたりするので、その辺がストレス、心労になっているのだろうか。こうやって文章らしきものを書けるのも夜母が寝静まってから、明日辺り父の書斎の机を片付けて、PCを置く拠点を台所からそちらに移すべきかなとも思うのだが、どうも今の調子ではそれも出来るかどうか怪しい。
今日もときおり雨がぱらつき、８月に入って２日目だというのにTシャツでは肌寒いくらい。昨日の煙草は結局１７本、今日は恐らく１９本か２０本。
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