根気

元来こらえ性がない。根気というものがない。そこを熱中癖でなんとかカバーしてきた。だがそれも、好きなこと、やりたいことだから出来たことだ。したがって、ストレスの方が勝ったり、一度嫌気が差してしまうと、途端にネガティブな方にベクトルが傾いてしまい、放り出して投げ出して逃避に走ってしまう。僕という人間は思い返せばそういう人間だった。だからこのままだとストレスが溜まりそうだなと思うと、いとも簡単に会社を辞めたりしてきた。それが今までの僕の人生だった。しかし、今の母に対してキレずに向き合うには根気が何より必要だ。つまり、僕は今、もっとも苦手なことをしなければならず、耐えなければならない。強いられているという言い方は敢えてしたくない。どのみち、逃げようがないのだ。

前回母に処方されたスタビライザーのリーマス、一週間ほどで効果が現れると書いてあったのだが、効果があったのかなかったのか、結果的には悪いところで安定してしまっている。まったく調子が上向かない。むしろ、母は日増しに非行動的になっていくようにすら思える。今出来ることは非常に限られていて、例えばカーテンの開け閉めとか洗い物とか数えるほどしかなく、その他のほとんどのことは覚束ない。物凄く時間がかかる。

台風一過でいい天気かと思えば、天気雨がときおりぱらつく奇妙な天気だった。午前中は弟と母と3人で隣町のユニクロに母の衣類を買いに行き、昼食はイオンの中にあるサイゼリヤで食べた。午後はまたソファで僕が寝込んでしまい、僕が目が覚めた頃合いに弟は仙台に帰っていった。したがって、今日は久々に業務に行かなかった。

相変わらず何もしてない感が凄い。実際、何もしていない。終日抑うつ状態で手が痺れて指先がぴりぴりと痛かった。

夕食後は途中まで田中が投げる日本シリーズを見て、それからJリーグの鳥栖×C大阪を見た。前半優勢に試合を進めていたセレッソは、その時間帯に点を取れず、後半から明らかにバランスが悪くなり、鳥栖のサッカーの方がよくなった。だから2-0で鳥栖が勝ったのも当然という感じだった。代表でもそうなのだが、このところの柿谷はフィニッシャーとしての意識が希薄に見える。その壁を抜けないと、一皮剥けないだろう。

Jリーグの試合が終わり、日本シリーズに切り替えると、楽天が明らかな誤審で勝った。まあいずれにしても、日本シリーズって4勝もしないと決まらないということだから、野球ファンというのは気が長いなと思う。このシステムでは1勝の重みが軽いというか、スリルがないと思うのだが、どうでしょう。たぶん、そこがいいんだと言うんだろうな。楽しみは長い方がいいというような。

倉橋由美子「聖少女」、やっぱり痛い。擬似的な近親相姦というテーマは今の僕にはあまりにも痛い。読むのが辛い。最近、ただでさえ文章の性的表現に拒否反応を覚えるくらいだから。非常に少女趣味的だとは思うものの、やはり僕は女性作家の露悪的な部分が苦手だ。総じて、女性作家が描く男というのは魅力を覚えない。男の視点、女の視点というのはこうも違うものかと思う。逆に言えば、女性読者も男性作家の描く女性像に同じような感覚を覚えるのだろうか。

今日の煙草は21本。僕の昼寝はいつまで続くのだろうか。そういえば、Windows8.1にアップデートして一度ファイルのエラーチェックを行ってから、例のkernel data inpage errorでフリーズしていない。結果的にはアップデートしてよかった。


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