迎え盆

今日は13日の迎え盆。朝から向かいの寺には墓参りの人たち。ちなみにうちの寺は向かいではなく、車で3・4分、歩いて15分ぐらいのところにある。というのも、うちは元々仏師・彫刻をやっていたのだが、確か曽祖父のときに他人の借金の保証人となって家を手放すことになり、今の実家に移ってきた。なので目の前の寺の檀家ではない。

結局昨夜も寝たのは3時、今朝は9時まで寝たので昨日までよりはマシだが、朝から何やら疲労困憊している感じで身体が重い。誰か来てもいいように少々片づけたり仏壇の脇に花を活けたりしたのだが、結局今日は誰も来なかった。去年の今ごろはどうしていたのか、日記を読み返してみる。すると、どうやら去年のお盆は暑かったようだ。とすると、今年の夏は涼しいということか。しかしながら今日は日中暑さが戻ってきた。

昼食後、一番暑い盛りに墓参りに行った。まだ人は少ない。自分の家の墓と、既に途絶えてしまった分家の墓の両方にお参り。帰り際、本堂の入り口においてあった麦茶を紙コップ半分ほど飲んでみると、物凄く美味しかった。帰宅して、以前見て面白かった記憶のあった韓国映画「猟奇的な彼女」を見始めるがどうにもつまらない。映画としての造りが甘いというか、下手な日本のアイドル映画みたいだ。と思っていると途中で猛烈な眠気に襲われ、どうにも抗えないのでソファで1時間ほど気絶。途中指値が成立する音がしたが、あまりにも眠くて起き上がることが出来なかった。ようやく目が覚めてまたPCに向かうと、どうも両手が日焼けしているような感覚、どうやら先ほどの強烈な眠気は昔で言う日射病、今で言うところの熱中症の初期症状のようなものだったのかもしれない。どうも日光に負けたっぽい。いずれにしても墓参り程度で疲れてへばるというのは相当に情けない。

そんな感じで日中は暑かったが日が陰ると涼しくなる。夕方になると向かいの寺の墓参りがピーク、家の前の道は路上駐車で一杯に。子供のころ突いていた寺の鐘がひっきりなしに鳴る。このところ満足な食事をしていないので夕飯は肉を焼いて食べ、それから母のところに行く。母はよくも悪くもないが若干不安定な感じではあった。母にここ(特別養護老人ホーム)に来るんじゃなかったと言われると一番辛い。思わず我慢する必要はない、一緒にうちに帰ろうと言ってしまう。それが容易なことではないと分かっているのだが。

夜は相場に振り回される。午後ついた指値は予想通りに動いてくれたもののそこで決済し損ね、どうせ今日も大して動かないだろうと高を括っていたら夜の指標で思いの外動き、しかも裏目った。ナンピンしたのが火に油を注ぎ、一時は天国から地獄、どうなることかと思ったが結局行って来い、最終的には元の鞘に収まる。今ようやく決済して一息ついたところ。

それにしても午後の眠気、何も考えられないくらいだった。ああなると人間お手上げだなと思う。なんであんなに急にへばったのだろうか。

お盆の間、親戚のところに顔を出したものか迷う。行ったとしてもいい話は出来ないから今年はいいかなとも思う。ま、去年も行かなかったが。昨年は叔母と向かいの人が来たが今年はどうだろう。誰も来ないかもしれない。16日の送り盆に住職が棚経を上げに来るし、その日に弟が仙台から来て母も一時帰宅することになっている。

父は帰っているのだろうか。なんの気配も感じないし相変わらず家の中はひっそりと静まりかえっているが、今日の相場の動き、結果的には父に助けられたのだと思うことにしよう。父はとても優しい人だったから。


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