ジャズ

3月29日、日曜日。

二人組のやくざに付きまとわれて恐喝される夢を見た。実に憂鬱な夢だった。そこで、7時の寺の鐘で目が覚めた。普段なら目が覚めないのだが、昨夜は薬を減らそうと思っていつも2種類飲んでいる睡眠薬を1つ飲まなかったのだ。超短時間型のルネスタしか飲まなかったので目が覚めたのだろう。二度寝すると今度はバンドの夢、三度寝するとパソコンがトラブる夢を見た。朝から何やら忙しい。

昨日散々煮詰まったので昨夜あれから考えたのは、気分転換に山形(市)のホテルに一泊するというのはどうだろうかということだった。車で40分ほどのところだから一泊するまでもないのだが、プチ観光気分、プチ贅沢を味わうというのはどうだろうかと。それでネットで主に駅前のホテルをあれこれと調べて、大体の目星をつけた。

それで午後業務の帰り、なんとなく下見というか観光の練習(?)をしてみようと思い立ち、そのまま山形駅前に向かった。ところが市街地に入ってから道に迷ってしまい、すっかり方向が分からなくなり、どこを走っているのか訳が分からなくなった。適当にぐるぐる走っているとそのうち見覚えのある公園を通り、気がつくと馬見ヶ崎川を渡って駅から遠ざかっていることに気づき、引き返した。山形市内は当たり前だが僕が高校生の時分とはすっかり風情が変わっており、風景にあまり見覚えがないのだが、そのうち旧県庁前に出てようやく自分の現在地が分かった。駅前近くに来るとちょっと見覚えのある街並み。昔からあった本屋とかを発見。とりあえず駅前のコインパーキングに車を停めた。

駅前で行ってみたかった裏通りにあるジャズ喫茶を探す。小さい公園の向かい側にあるはずだった。あった。うっかりすると見逃してしまいそうな、ひっそりとした店構えで思ったよりもずっと小さい。入ってみると一瞬停電でもしているかと思うほど店内は薄暗かった。それに、テーブルは4つしかなくやたらと狭い。

jazz

僕の他には若い女性の客が一人だけで、老齢のマスターと何やら一生懸命に話していた。店内は古いジャズボーカルがかかっていた。僕はかろうじて本が読める明るさの、入り口に近い窓際の席に座って珈琲を頼んだ。珈琲は薄くて恐ろしく不味かった。久しぶりにまともなスピーカーで聴くジャズは、やっぱり低音が違うなあと思った。マスターは女性客にミュージシャンを説明しているようだった。そのうち、とても若いカップルの客が来てカウンターに座った。僕は煙草を一本だけ吸い、不味い珈琲を3分の2ぐらい飲んで、30分ちょっとで店を後にした。

なんていうか、昨夜ホテルに一泊することを検討していたときのメインイベントがこのジャズ喫茶を訪れることだったので、期待外れというかいささか拍子抜けだったが、実際のところ、確かに狭い店だったがジャズ喫茶などというもの、こんなものなのだろう。二年ちょっと遠ざかっていたので少しばかり期待し過ぎた。それと、あまりにも珈琲が不味かった。

店の外に出て、ひとまず駅前を歩いて観光してみようかと思った。駅前はいかにも再開発されているものの殺伐としてこれといって活気もないし、さして見て歩くものも見当たらない。少しだけうろうろして、高校時代に通った喫茶店のあった場所とかを確認したが、もはや三十年以上も経過しているので当たり前だが影も形もなかった。

結局、これといって見るところは何もなく、その意味ではこの下見は成功だった。つまり、わざわざホテルに一泊してまで訪れる場所はどこにもなかったのである。これだったらまだ、少し足を伸ばして米沢とか酒田とか鶴岡とか、滅多に行かない場所に泊まることを検討した方がよさそうだということが分かった。

そんなわけで山形駅前の観光は小一時間で終了、帰りはバイパスで帰ってみる。時間を計ると、途中道が混んでいたこともあって山形駅前から自宅までは50分近くかかった。

帰宅するともう夕方、今日は米を仕掛けていないので夕飯はラーメンでも食べに行くことにする。以前も書いたようにこの土地はラーメン不毛の地なのだが。ネットでちょっと調べると山の方にまだ行ったことのないラーメン屋があることが分かったが、食べてから母のところに寄ることを考えて、結局以前も行った一番近い店に行き、ネギ味噌ラーメンを食べた。久しぶりに地元でラーメンを食べると、隣町のラーメン屋よりは具が豊富なだけまだマシだなと思う。不味いわけではないが、抜群に美味しいわけでもない。

母のところに寄って、夜はテレビでU-22日本代表の五輪アジア予選、ベトナム戦を見た。直前のスコールでピッチは荒れていたしベトナムの健闘も目立って苦戦。しかしながら日本は運動量が少なく、期待の久保(ヤングボーイズ)はプレー精度の悪さが目立った。それでも中島が2得点で勝利。中島はサイズこそ小さいもののこのチームで一番得点の匂いがする。その意味では期待通りの活躍。

禁煙する禁煙すると毎日書いているわりにはいまだに煙草を吸っているのだけど、3日前から16本、15本、14本と一日に吸う数は減っていて、最悪だったころと比べると今日辺りの体調は少しマシになった。それでもさっき本日15本目の煙草を吸ったら舌が痺れて酷く不味く感じて、どうやら一日15本ぐらいが限界になっているようだ。それまでは20本から22・3本といったペースだったので、一応予定通りに本数は減っていると思っていいのだろうか。

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