逸機、死霊の罠

4月6日、月曜日。

今日もたぶん終日雨。というのも、今日は夕方まで玄関の鍵を開けるのを忘れていたくらい家に閉じ籠っていたので。

三度寝ぐらいして9時半起床。朝食後、なんとなく煙草を吸わないでもいられそうな気がして、もしかしたらこのまま禁煙出来るかもと11時半ごろまで様子を見ていたのだが、なんていうか、どうせだったら最後の煙草は美味しいと思いたいというような妙な感傷が紛れ込んで吸ってしまう。残念。確かに不味くはなかったが、雰囲気的に今朝は禁煙の最大のチャンスだったような気がするので。一本吸ってしまうと後はなし崩しになってしまう。一本も二本も三本も同じ、というように。それでも今日はここまで10本で収まっている。自宅に篭ってこれなら上出来と言ってもいいのかもしれない。それに、物凄く苦しんで我慢したという感じでもなかった。これぐらいまで減ると、昨日までのように極度に体調が悪くなるということはない。ただ、4本目を吸ったところで手が痺れる感覚とかはあった。食後と珈琲を飲んだときだけの一日5・6本ぐらいなら許されるんじゃないかなとかは思うものの、それはそれで難しいだろうなとは思う。前述のように、一本吸ってしまうと同じなのだった。

夕食後に母のところに行くまで家に篭っていて何をするわけでもなく、午後は例によって煮詰まって人生とか生きることに対して懐疑的になりそうになったので、家中を掃除機をかけて回った。こんな風に、煮詰まったときは少しでも身体を動かすと気分的にマシになる。

オンラインレンタルでも見当たらない故池田敏春監督の「死霊の罠」、ググってみたら驚いたことにYouTubeにフルでアップされていた。久々に見る。傑作だと思っていたけれど、改めて見直すといろいろとやり過ぎな部分は確かにある。しかしながらこの手の日本のホラー映画の中では先鞭をつけたという意味でも出色の映画だと思う。本間優二(元ブラック・エンペラー。柳町光男監督「十九歳の地図」で主演)、近頃さっぱり見ないと思ったら随分前に俳優を辞めていた。ひとまず、ほとんど何もしていない一日だけれど、二日続けて映画をなんとか最後まで見れたというのはまずまず。

今日の母は話の内容こそあまり覚束ないものの、いつもに比べるとときおり笑顔を見せながら比較的喋ってくれた。ただ母の記憶はだんだんと怪しくなってきている。笑顔を見せてくれるのは救いだが、その辺は気になる。毎日気にすると気が滅入る一方になってしまうのだが、なかなか割り切れるものではない。

外はずっと雨の音がする。明日は火曜日、県立中央病院の呼吸器内科の診察の日だがどうしよう。まだ決心がつかない。正直、行くのがちょっと怖い。気持ちとしては先延ばしにしたくてしょうがない。昨日までほどではないというものの、やはり胸が詰まる感じはする。行った方がいいのだろうな、病院。悩ましい。

↓ 池田敏春監督、石井隆脚本「死霊の罠」。冒頭かなりエグいのでその手(スプラッタとか)に弱い人は閲覧注意。

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