国境、驟雨

6月12日、金曜日。

黒川博行「国境」読了。

まあ簡単にいうと、北朝鮮の地名と人名にはいちいち全部ルビ振って欲しかったなと。黒川は綿密に取材すればするほどディテイルのリアリティに拘る傾向があり、そうするとストーリーのスピード感が落ちる。しかしながら建設コンサルタントの二宮とヤクザの桑原という二人の組み合わせは相変わらず絶妙で、大阪弁の会話だけでも面白いし読ませる。このままだと疫病神シリーズ全部読んでしまいそう。なので、少し毛色を変えようと中村文則「掏摸(スリ)」を読み始めた。

2時半ごろ就寝、8時半ごろ起床。で、またやってしまった。午前中ソファで2時間半昼寝。闇雲に眠かったというわけでもなくて、さしたる理由もなく、なんとなくちょっとだけ寝ようと思ったのが間違いだったか。いずれにしても今日も午前中は消滅。

午後、アマゾンに注文していた酸性のトイレクリーナーが届いたのでトイレ掃除。しかし、玄関脇の来客用の小便器の汚れがやっぱり落ちない。以前業務用の洗剤も試してみたがダメ、まあ考えてみると何十年もかけてついたものを5分10分の掃除で落とそうというのが無理なのか。しかし、一体どうすれば落ちるのだろうか。

一度掃除を始めた勢いで洗面所も掃除、続いて台所の床の拭き掃除も。これ、毎日やったら結構大変だなあと思う。一般的な主婦は毎日掃除するのだろうか。以前ロスの友人(日本人夫婦)宅に泊まったときに、バスルームがピカピカに磨かれていてまるでホテルのように綺麗なので驚いた覚えがあるけれど。結局その友人は離婚してしまった。あれだけ綺麗にハウスキーピングする奥さんと離婚するなんてもったいないと思った覚えが。

散歩がてらスーパーまで歩いて買い物に行くと、暑いことは暑いがそれよりも不快指数高くて蒸す感じだった。夕方、雨の音がし始めたと思ったら土砂降りに。だがちょっとすると小止みになる。早めに夕飯を済ませて母のところに行く。相変わらず母は口数が少なくてどこかぼんやりしており、母に話しかけているつもりがいつの間にか独り言のようになる。僕もさすがに疲れてきた。こういうところが僕は生真面目すぎる。あまり深刻に向き合うと絶対疲れる。以前精神科医も言っていたように面会の時間を短くするとか、もう少し客観的になって距離を置くとかしないと続かないのかもしれない。

夜はhuluでドラマ「SHERLOCK」のシーズン3の第1話を見た。今日は相場は様子見。一度指値はしておいたのだが夜になって外す。週末だから無理はしない。

昨日の試合の興奮覚めやらず、今日もネットで記事を読み漁ったが、意外と苦言を呈する論調も見受けられて驚いた。総じて「相手が弱過ぎて意味ない」というものだけれど、それを言うなら試合を組む協会に対してであって、選手や監督に向かって言うのはお門違いだと思う。4-0じゃダメで8-0ならよかったということか。しかし、試合前にイラクがここまで弱いと見抜いていたメディアもライターも見当たらなかった。もちろん諸手を挙げてすべてがよかったというつもりはないけれど、改善点を見極めるという意味まで含めて、昨日の試合はポジティブに捉えていいと思う。

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