強行採決

9月17日、木曜日。雨。

昨夜からベルソムラという新しい睡眠薬を試す。ところが、一晩中寝付けない感じがした。最初に時計を見たときにもう5時を回っていたので実際は少しは寝ていたのだろうし、その後邦画のように人間関係が交錯していてその中の一人の女性に恋するという夢を見たので確かに寝たことは寝たのだろう。だが印象としてはずうっと意識があったという感じで、7時の寺の鐘の音も聞こえた。結局8時前に起きた。5時間ちょっとしか寝ていないのでさぞかし眠いだろうと思ったら朝食時にはそれほどでもなく、医者の言うようにこれまでの眠気はベンゾジアゼピンによるものだろうかと思い、寝た気はしないが新しい睡眠薬にして結果よかったのだろうかとか思ったのだが、朝食後にやおら猛烈な眠気に襲われ、たまらずソファで毛布を被る。すると、昼まで昏々と眠り続け、結局午前中は見事に消滅してしまった。これではまったく意味がない。薬に頼って眠るのは嫌なのだが、睡眠薬を元に戻すしかないだろう。

午後は延々とNHKで国会中継を見ていた。すると、不信任決議が否決された後で議長が席に就いた途端にどわーっと議長席に議員たちが押し寄せて無茶苦茶な状態になり、一体何が起こっているのだろうと唖然として見ている間に安保法案が強行採決されていた。まったく茶番だ。どうやら与党の議員が議長席を取り囲んでスクラムを組むという段取りになっていたらしく、それを見て気づいた野党の議員が押し寄せてもみ合いになったっぽい。その訳の分からん状態で何も聞こえない中で合図で与党の議員たちが立ち上がり、数も数えないで可決されるという茶番。今日は夜まで久しぶりにテレビを見続けたが、これが日本の政治なのかと思うとひたすら失望する。普段政治にことさら関心を寄せることもなく、フィリバスター(議事妨害)という言葉も今日初めて知ったのだが。今日の質疑を見ていて個人的に好感を覚えたのは民主党の福山幹事長代理だったが、考えてみれば民主党は肝心の政権を握ったときにだらしなかった。いずれにせよ、ただひたすら多数決で押し切るのであれば、野党がいる意味もあまりなくなってしまう。というわけでいろいろと脱力。

そんな風にテレビを見ていた午後、ドアチャイムが鳴ったので出てみるとどこかの農家がぶどうとスモモを売りに来た。それでようやく、外が土砂降りの雨だということに気づいた。それまでちっとも気づかなかった。農家はいらないと言ってもなかなか帰らず、結局スモモだけ買ってしまった。12個で500円というのは安いような気がして(それにちょっと食べたかった)買ってしまったのだが、夜になって改めて考えると高い買い物をしてしまったような気も。それになんだか押し売りに遭ったような気分もする。

今日は深夜にFOMCが金利をどうするかという重大な発表があるので本来なら相場は様子見するべきだった。しかし前述のような経過で半ば寝惚けてぼうっとしていたせいかテレビを見ながらポジションを取ってしまい、国会中継をぼうっと見ている間に反転してストップを食らってしまった。まったくいらぬマイナスを食らった。今日もその直後にポジションを取り直し、夜までかかって少し取り戻したが、本来なら一度ストップを食らった時点でその日は取引終了というルールで考えていたのだが、それを二度ストップを食らった時点で終了という具合に修正することにした。その方が現実的だし気持ちのコントロールもしやすい。それすら守れなければどうしようもないが。

このところずっと体調が悪いせいで、母が僕に気を使って早く帰ってもいいと言う。なんだか申し訳ない。母にあまり体調が悪いとこぼすのはよくないような気がしてきた。

なんだかんだ、今日は改めて政治に失望した日だった。正確に言えば与党とその尻馬に乗る政党に、ということだが。

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