驚天動地

9月20日、日曜日。

昨夜寝たのは3時過ぎ。というのも、ラグビーのW杯、日本対南アフリカを熱心にツイッターで実況する人が多くて気になったからである。それで日本が勝ったというところまで確認してから寝たのだった。この時点で、僕はラグビーというスポーツのルールすらほとんど知らず(高校の体育の時間でやったことはあるにしろ)、この日本の勝利というものがどれほどのものなのかまったく分かっていなかった。ただ、ツイッターのTL上で号泣している人がかなりいた。

昨夜は睡眠薬をレンドルミンに戻し、このところ日替わりで薬を代えている。つまり、もうどっちがいいのか訳が分からなくなっている。どうせ朝は祭りの囃子屋台で起こされるものと思っていたらさにあらず、ひっきりなしにうちの前を往来していた昨日とは違い今日はひっそりしていた。それで例によって三度寝ぐらいして起きたのは10時過ぎだった。

午後、ラグビーの録画放送をやっていたので後半から見てみる。しかし前述のようにルールすらろくに分かっていないのでどこでどう興奮していいものかよく分からなかった。日本のランキングは13位、南アフリカは3位ということで、サッカーのFIFAランキングでいえばそれほど不思議なことではないのではないかと思ったりもした。それがとんでもない勘違いだということは、夜になってツイッターのまとめを読んで分かった。日本が南アフリカに勝つということがどれほど途方もないことなのかということにようやくなんとなく気づき始めた。ラグビーの世界で3位と13位というのは、サッカーでいえばドイツ・ブラジルと日本が先日戦ったシンガポール・カンボジアぐらい違うのだということにようやっと気づいた。それでようやく事の重大さに気づき、改めてYouTubeでダイジェストを見て興奮しまくるという具合。なにせ戦前のブックメーカーのオッズは南アフリカの勝利が1.0倍。日本はW杯に於いて24年前に一度しか勝ったことしかなく、この組み合わせというのがもっともW杯で勝率の高いチームともっとも勝率の低いチームの試合だったという。海外のメディアが興奮しまくってスポーツ界最大の番狂わせと騒ぎたてるのも無理からぬことに、ことここに至ってようやく気づいたのであった。つまり、僕は南アフリカがいかに強いか、日本がいかに弱いかということを知らなかったのだ。どうせならこの両者の力関係の落差を事前に頭に置いた上でリアルタイムで試合を見たかったものだと痛切に思う。それほど日本が南アフリカに(W杯で)勝つというのは恐ろしくとんでもないことなのであった。

それはともかくとして、やはり今日も日中体調が悪かった。午後になって顔が青ざめているのが自分でも分かるし手が痺れる。気分が悪く頭に浮かぶのは横になることばかり。あまりにも調子が悪いので逆に身体を動かした方がましかと思い、夕方久々に庭の草取りをした。結局のところ、どっちの睡眠薬を飲んでも調子が悪いことには変わりないのだった。手が痺れるというのはストレス、つまり精神的要因からくるものだが、全部が全部精神由来の不調とも思えない。要はどんな薬を飲んでも今は調子が悪くなるということらしい。困ったものだ。たぶん今飲んで調子を崩さないのは唯一頭痛薬だけだと思う。しかも、もしかすると頭痛薬で胃が荒れている可能性もある。

ああ、ラグビーというものがなんたるもので、日本がどれほどのものか分かった上で昨夜の試合をリアルタイムで見れた人がうらやましい。たぶん、サッカーで言えばW杯の決勝トーナメントでドイツ・ブラジルを倒して準決勝あるいは決勝まで進んだぐらいの驚天動地のことだったんだろうな。

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