10月20日、火曜日。
朝、モーターの機械音で目が覚めた。また裏の家で農作業をしているのかなと思って二度寝を試みるもうるさくて眠れず、やむなく起きる。といっても9時半近かった。朝食後表に出てみると、モーターの音は裏ではなく、向かいの寺の生垣を機械を使って剪定している音だった。実際この生垣は何年も道路にはみ出していて、冬に雪が積もると道が狭くなるのでずっと迷惑だなと思っていたのだが、ようやくここに来て道路にはみ出している部分を全部切ることにしたようだ。
昨日連絡があったので午前中は町役場に出向いた。またもや障害年金の書類に不備があるとか書き直して欲しいという話なのだが、何せ僕のうつ病歴はあまりにも長いしその間に引っ越しを繰り返したという経緯もあって、15年以上前の初診を証明するものなど逆さにしてもない。らちが開かないので危うくキレそうになったが、いずれにしても役場ではこれ以上対応できず、年金機構から書類が戻ってくるばかりだというので、年金事務所と相談してくれということになった。まあどっちにしてもたぶん申請は却下されるものとほとんど諦めているのだけれど。
午前中はここ数日同様晴れているように思えたが、午後になって曇りがちになってきた。予報では夕方から曇るもののそれまでは晴れるということだったのだが。2時に母を迎えに行く予定だったが少し早めに行った。母を車に乗せてとにもかくにも月山を目指そうと走るころにはみるみるうちに空は曇り、途中からとうとう雨が降ってきた。これでは紅葉を見るどころではないので、やむなく自宅に引き返す。途中道の駅に寄って母にソフトクリームを食べさせた。
昨日はしっかりしていた母なのだが、今日は言葉数が少なく縁側の籐椅子に座らせると庭の松の木の枝が伸び放題になっていることをしきりに気にする。意味はよく分からないのだが危ない、危ないという。どうにも会話が続かず苦労していると、そこに久々に隣町の饒舌な叔母(母の妹)がやってきたので助かった。叔母に母が松の木を気にしているという話をしたら、玄関前と庭の2本は剪定をしないとダメだと言われた。高所恐怖症の僕では上の方の枝は怖くて剪定出来ないので、母を特養に送っていったあと、母の教え子である植木職人に電話して剪定を頼んだ。もう3年もほったらかしにして伸び放題になっているので費用もかさむがしょうがない。叔母の話によると松の木は毎年剪定しないとダメらしい。
そんなわけで、母を連れて2年振りに月山の紅葉を見に行くという計画は天候のせいでおじゃんになってしまった。
夕方から相場のポジションを取る。結果的にはちびってしまった。裏目に出てストップを食らったわけでもなく一応プラスにはなったのだが、どうにも粘り切る根性がなくあと10分我慢できていたらとぐずぐずと考える。まったくもってメンタルが弱い。腰が抜けるほど弱い。最終的にはストップを同値に置いていたのだからどうやってもマイナスにはならず、目をつむって放っておけばよかったのだが。ケツの穴が小さいというかなんというか。本来早くなければならない逃げ足は遅いのに、利益を伸ばす根性がないのは致命的と言ってもいい僕の弱点だ。以前を振り返ると、パチプロ時代は時間まで打ち切るということが出来ていたのに、いつの間にこうちびるようになってしまったのか。まあ確かに、かつてはある意味無謀ではあったけれど。しかし、どうやったらメンタルを鍛えるというか立て直すことが出来るのだろうか。
それはそうと、夕飯に以前買っておいたレトルトの牛すじのカレーを食したところ、元来脂身が大の苦手であるのでおえっとなってしまい大失敗だった。もう二度と買わないようにしよう。いまだに胃がむかむかするような気がする。